浅田寅ヲ パイドパイパー6

完結してたりして。村田蓮爾責任編集FLAT(なんでそんなもん持ってんのみたいな野暮な質問は無しの方向でお願いします)でのナイロン(この短篇では13歳・ロスからパリへ)の短い話ですっかりファンになってしまった(二巻くらいの巻末に収録されているヤツ。でもコミックスの大きさで白黒では伝わるものも伝わらないぜと主張)俺としては、その続きらしいという情報だけで一巻発売前から期待大だったパイドパイパーですが、ナイロンはお馬鹿になってて(パイドパイパーでは高校生・男・国籍がよくわからなくて日本語は親戚の幼稚園児とのコミュニケーションで学んだため子供ことばで読み書きがとても苦手)微笑ましく読んでいながらも嘆きたいような気分がなきにしもであったような気がします(フラットのナイロンは格好良かった。余談だがナイロンの妹はヴィニールという名前である。これが成長してあの従姉妹の四姉妹のようになるかと思うとステキだ)。
で、最終巻。ていうか、これってそういう話だったんですね。巻き込まれ型主人公に見えたけど(そう自称してるし←ところで主人公はナイロンではなくて夏比古という黒ずくめの変態さんです)、実はほんとうに笛吹き(ダブルミーニング)だった、というか。と思って読み返してみたらものすごい冒頭に笛吹きであることは書かれていたといういわゆるアレ(若年性ナントカ)。引きこもりの子に悩む家庭のひとたちは一体何の伏線かと思ってました。まぁしかしテロリズムの話ですよね実は。んである意味村上龍的なファンタジー*1でもある。最終話から先は描きようがないんだろうなぁ。いつ絶版にされるかわからないから気になったらさっさと買っておいたほうがいいよ(上からの物言い)。

*1:半島のほうがいいんだろうがなんせ読んでないもんで