2006-05-01から1ヶ月間の記事一覧

どうでもいいといえばどうでもいいのかもしれないが、pv数の増え方が思っていたよりもはるかに多くてびびる。一日6件(うち3件は俺)というのを予想していたのだけど。更新していないと罪悪感みたいなものをおぼえるので取り外そうか検討中(念のためフォロ…

結局五月丸々使っての一大事業となった”有名文学(略)む”ですが、途中でラテンアメリカ勢に逃避してみたりと脱線もいろいろありました。残すところ後二冊の予定です。増えることはあっても減らないのがポイントですね。 ところで最近文章が長いのですが、こ…

水村美苗「私小説 from left to right」

横書きの私小説。というだけで破格ではあるよね。横書きなのは、作中会話に限らず英語がごくふつうに使われるからですが、それほど難しくもないし(だいたい俺が読めるんだからたかが知れてる←英語の成績はいつも2だったような記憶がおぼろげにありますが脳…

葛西善蔵

読んだのは新潮文庫の葛西善蔵集。編者は山本健吉(季語の本しか見かけないけど近現代から古典までカヴァーする結構著名な評論家)。水村美苗の私小説 from left to rightも読んだので、関連事項として両方メモしておこうかな、という程度。気楽に。というか…

ところで自分は、作品タイトルは「」、本タイトルは『』で、引用は《》(ただしこれは徹底していなくて「」を使ってしまうこともある←しかも気付いてもわざわざ直したりは滅多にしない)であることが多いです。というかブログだと使ってないことも多いやね(…

梨木香歩「裏庭」

うーん。西の魔女が死んだでも思ったんだけど、少女があまりにも大人が考えた女の子然としちゃいないか。年齢の話が出てくるまで二年生くらいかと思っていたらティーンエイジャーらしくてびっくりする。そもそも回想の外国人姉妹もせいぜい10歳くらいだと思…

あ、変わった。日記の編集画面が。と思ったけど別に大して変わってもないな。

ジョン・ディクスン・カー「三つの棺」

驚いたことに俺は今までの生涯の中でカーを読んだことがないらしい。確かにタイトルはいくつも知っているのだが、それは例えばドイルなんかの、何篇か読んで知っている、とかそういったレヴェルではなく、完全にどうやらタイトルしか知らないらしいのである…

ところで右耳のリンパ腺がクソ腫れてるくさいんだけど何事なの? 右耳には雑菌が侵入しそうな傷もないように思うのだけど。というか、雑菌が入ったら腫れるものなんでしたっけ、リンパ腺って。そもそもこの腫れているのはリンパ腺なんですか。だんだんわから…

簡単に言うと、暑いのである。と言っても今はまだいい。昼間あれだけ暑くなってくると、集中力どころか意識が途切れがちである。なにかふらふらとさまよっていてふと我に返るとここがどこなのかわからないということが実に頻繁に起こるのがこの季節だ。と言…

cadenzaなんてことばどこで聞いてきたの!? と怒られたら、コレだよ*1! と主張すればイイと思います。元々1000円しねぇようなものに*2ものすげぇボッタな値段ついてますけども、HMV*3ではまだ買えるのでそちらへどうぞ。マルチバイ*4で800円台です*5。 ヤ…

色川武大「狂人日記」

え、有名ではないよね? と思ったひとが正解。怪しい来客簿で書こうかと思ったんだが(先月あたりに予習済み)、あちらには延々引用してしまいそうな文章の魔力があるので(たとえば……と言い出して永遠に脱線してもいいんだけどひとまず置いておく)、ストー…

cadenzaって何よ、ということで調べると、なんとはてなではキーワード化までされているメジャーな音楽用語なのであった。協奏曲などの(主に)第一楽章終結部直前にあるソリストの即興部、というものらしい。わかりにくいね。同じ曲の演奏が数種あれば聞き比…

秦建日子「推理小説」

ということで二冊目。 そもそもの発端は久しぶりに会った父が(死んでません存命です。そもそも幽霊と会話なんてできませんよ俺は)、前のクールで面白かったのは、アレだな、アンフェアなのは、誰か? ってやつ。と言っていたのでまぁ話題合わせも親孝行で…

矢代梓 年表で読む二十世紀思想史 講談社学術文庫 文芸文庫と比べるまでもなく学術文庫なんて小難しそうなの数えるほどしか持ってないよ。コレとか(ていうか何で持ってるんですかね)。というワタクシが購入してきたのは、お亡くなりになった作者のかたが笠…

ヘッセ「車輪の下」

えーと。死ねば何でも解決するよ! という青春文学、という解釈で良いのかな。 車輪の下というと理不尽に轢き殺されているイメィジだけど、社会の歯車に押しつぶされたり逃げたり潰されたりする話なんだよね。しかし普通の社会人が生活をしている横で、僕は…

当初の予定を延ばし延ばしてまだまだ有名文学をいまさら読もう企画は続いています。嘘です。実は読み終わったんだけど書くことが思い浮かばないのです。違います。ほんとうはただ単に夜になったら寝てしまうという生活が数日続いていたのです。これも嘘です…

貫井徳郎「慟哭」

さて、さてと。殊能将之*1と貫井徳郎はデビュー作が最高傑作で後は段々ダメになる、という話を聞いて、「こいつ馬鹿でー。鏡の中は日曜日の方が面白いっつーの」と思いながら、それでは貫井の方はどんなもんを書いてんのかと気になって105円で見つけすぐに購…

フィルポッツ「赤毛のレドメイン家」

井内雄四郎訳の旺文社文庫版。何故そんなものをもっているのか、って池袋の古書店で100円だったからなのだが、旺文社文庫といえば内田百輭の諸作が旧かなで読めるという超素晴らしい文庫で古書価値高騰かと思えば百鬼園先生以外はそうでもないというかゴミ扱…

あー、そうか。散財についても書かなきゃ。いけないのかもしれないね? 先送りしておこうそうしよう。 昨日は一日中休み。なんせ読むほうがそろそろおっつかない。読みやすいものでお茶を濁す必要がありそうである。ていうか全然別の本読んでるからという説…

思うに昨日の本は可哀相である。こんなのと比較されたらよほど毛色が違わない限り大抵の本は低い評価を受けることになるような気がする。74年の名作と現代作品を比べるということは、starless and bible blackとかwish you were hereと数多ある現代ロックを…

アーシュラ・K・ル=グィン「所有せざる人々」

ゲド戦記は小学生のころ最も好きだった本なんじゃないかと思っている。そんな昔のことはよく憶えていないと言ってしまえばそれまでなのだが、まぁ著者の名前はずいぶん前から知っていたわけで、それでも読んでなかったのが“いまさら”なんですね。「所有せざ…

小野不由美「屍鬼」

変換するときは、しかばね、おに、と入力するといいですよ。でおなじみの大作。おなじみ? いまさらだけどあらすじをまとめようか。と思ったけどタイトルがだいたいあらすじだよね。キーワードを抜いていくと、坊さん(兼、作家)と医者(ふたりは友達)、土…

反吐が出るほど暑い一日でございましたこと。とか言って本当に吐きかねないのが雪国生まれってものじゃない。今年も十月まで延々地獄の半年か。 読む予定の本はたくさん(もう目も当てられないくらいほんとうにたくさん)あるのだけど連休前ともなると本屋に…