2006-07-01から1ヶ月間の記事一覧

アーシュラ・K・ル=グィン『辺境の惑星』

ハイニッシュ・ユニバースもの。大国家はあるんだが、そっから忘れられたんじゃねぃのかすぃら、ってほど辺境に暮らしている移住者の末裔と現地民が、別の現地民に襲われたり猛獣を倒したりする話。ロカノンも雪山、闇の左手も冬の惑星、で、これも長ーい冬…

奥泉光『鳥類学者のファンタジア』

妙な話のひとことで切り捨てるのもどうかと思うが、確実なのは長すぎるってことですかね話が。さてどこまでなら書いてもネタバレにならないのかな……。 ジャズピアニストのフォギーこと霧子こと池永希梨子は白昼夢にあらわれた人物の言葉を調べていくうち、そ…

pv数2000越えてやんの。

最近書くのを怠り気味だと言うのにね? もっと読んで面白いものを書くべきという気はするが、果たして見ず知らずの人間と面白いの基準が合致しているのかという問題があるわけで、そんなことを考え始めるとどうでもよくなるのでこうなるわけだね(明らかに途…

なんか一ヶ月ほど足が遠のいていた古本屋とかにて。

小林秀雄対話集講談社文芸文庫 夏ですから対談の読みたい季節ですね? 嘘です。ほんとうは読みたくなるのは秋です。秋に向けて購入。680円。これがさすがに豪華な顔ぶれ。なにしろ一人目から安吾。その後も白鳥、大岡、三島なんぞの小説家、河上徹太郎、江藤…

否定とか予定とか。

ところで別に言うほど甘党じゃないです。 とりあえず先々週の予定を片付けたわけで、次に何をするか適当に決めないとな。決めないとやらないから。決めてももちろんやらないけどね。しかし初盆も近いしなんとも言いがたいな。本はさして増えてないはずなのに…

ジョン・アーヴィング「熊を放つ」

個人的には一文で的確に表現する言いかたを思いついたのだけど、あまりに個人的過ぎて馬鹿に長い注釈が必要になるので触れずにおくことにします。 ひょんなことから男二人旅に出たところ女の子に出会ったりひとが死んだりする話。 たしか、ヴォネガットに師…

C・D・B・ブライアン『偉大なるデスリフ』

たぶん今回読んだ三作の中では一番面白かった(というか期待度が低かっただけかもしれないけど。ギャツビィに向こうを張ったなんて、いかにも面白くなさそうなんですもの。別にギャツビィが嫌いなわけじゃないけどね)。 ギャツビィほど偉大でもないデスリフ…

あれだよあれ。

「あのなんていうか丸くてこうまるっとした……あの……わかんないかなぁ」 わかりません。材質、温度、特徴その他についてもっと広範な情報を提供すべきだと思います。 「ロボ? ねぇ、ロボ?」 意味がわかりません。さっきの話と関連していますか? 「材料?」…

先週と先々週、二回行ったぶんをまとめて。

フランツ・カフカ『失踪者』池内紀訳 白水uブックス 要はアメリカなんですが、旧来の邦訳とは違う、マックス・ブロートver.よりもカフカ自身が意図していた本来の形に近づけた、とされているもの。ていうか売り上げが見込めるからってちょっと高めな値段設定…

えーと。

まずは謝っておきます。もるもん教徒の方々、どうも不必要に訪問していただいたようで申し訳無い。 あと更新も滞っていて申し訳無いことしきり。

マイケル・ギルモア「心臓を貫かれて」

最初のあたりは、とにかく暗示的というかものをはっきり言わないというか書きあぐねてでもいるような雰囲気がある。自分ら兄弟の話はいつになったら始まるん? と疑問に思わずにいられない(このへんの我慢のなさが現代っ子)。かと思えば、上巻後半はかなり…

今読んでた本に出てきたんですが

「溺らせた」なんて日本語はあるのか? まぁ意味が通ればどうでもいいんだけど。

ひさしぶりにpv数について。

ひとつ思いついたこと。俺が更新をしない以上更新されないわけだから、リロードをしない限り前回表示したページとして認識され自動でリロードされることもなく、ある時突然読み込まれるとあたかも短時間でかなりの数の訪問者があったかのような錯覚をもたら…

訃報

BBC NEWS | Entertainment | Pink Floyd's Barrett dies aged 60

浅田寅ヲ パイドパイパー6

完結してたりして。村田蓮爾責任編集FLAT(なんでそんなもん持ってんのみたいな野暮な質問は無しの方向でお願いします)でのナイロン(この短篇では13歳・ロスからパリへ)の短い話ですっかりファンになってしまった(二巻くらいの巻末に収録されているヤツ…

言いのがれ

今週中に書こうかな、というのは一種の予定であって予定は未定であるからこれは詐欺(契約不履行)にはあたらないのだ、と管理者は説明している。あと一週間もほっといてごめんなさいって言ってました。 買い物メモとかその他色々書くことはあるわけだから怠…

二題

遅ればせながらアバラ購入。弍瓶勉を読む際のファーストチョイスとしては薦められない。基本的に説明をしないところが魅力なのだが、おかげで上巻は全然何の話だかわからない。いっそサイレント漫画として読んだほうがいいかもしれない。BLAME!でさえ一巻は…

ついでなので

家にある村上春樹の訳書を掘り出してみた。未読は「心臓を貫かれて」「熊を放つ」「偉大なるデスリフ」の三作(だったが実はもう二作読み終えた。ぼちぼち何か書きます)。あれ? 話が終わってしまった。つまりね、村上春樹の訳書(ただし持っていて且つ未読…

ティム・オブライエン『本当の戦争の話をしよう』

んで昨日に引き続き(昨日?)、もう一冊のこちらは、核世代(勝手に訳す。誤訳を気にしていては外国語なんてかかわれませんよ)に比べると物語やら語りやらの点で、多少劣るような気がする。結局のところ、全く状況は違うのだけど書いていることは近いので…

7月といえば暑い。

ツーと言えばトン(モールス)。トンと言えばトカトン(太宰)。兎角人の世は住みにくい(漱石)。どうもid:zenzaです(何のこっちゃ)。今日もはっちゃけていますが頭痛はないです今日は。それとも頭痛の話をお望みですか? ではまずは頭痛の話から。 古来…