2009-01-01から1年間の記事一覧

E・サバト『トンネル』 高見英一訳 国書刊行会おそらく去年(2008年……)読んだ本で最も面白かったのはエルネスト・サバト『英雄たちと墓』だった。ので買いました。2500円+送料と、古書通販で安かったのも購入を後押しした一因ではある(注文後冷静になって…

ストリントベルク『大海のほとり』 斎藤しょう訳 岩波文庫訳者のかたの名前は日に向の字なんだけど文字化けするみたいね。350円。劇作家として有名な著者の有名な長篇小説。とカヴァに書いてある。表紙めくっただけで訳文が古いことがわかるぜ。フェルドウス…

メンヒェン=ヘルフェン『トゥバ紀行』 田中克彦訳 岩波文庫380くらいだったかな。うーん、根拠はないんだけど、買わなかったら後悔しそうな気がしたんで。モンゴルとシベリアの間に23年間だけ独立国として存在していた「トゥバ」に入った、唯一の外国人であ…

たぶん105円。 『フランス幻想民話集』 『フランス妖精民話集』 植田祐次編訳 現代教養文庫こういうのは見かけたときに買う以外どうしようもないわ。文庫自体死んでるし。オンデマンド出版で両方とも再販されてるね。フランス民話系は同じ訳者の編訳で四冊出…

『金瓶梅』1234 村上知行訳 現代教養文庫 280、100、280、300だから合わせて1000円切ってるな。ちくま文庫版は今まで何度か見かけたが四冊揃い1900円が一番安かったから、それと比べるとまぁまぁ良い買い物。水滸伝の1エピソードをふくらませたものだけど、…

よし、しれっと過去の日記でも捏造するか。邪魔だからとりあえずこの辺に置いとくか。日付が進んで思いだしたら110331に戻すということで。

2009/10〜2011/3まで、まるっきり1行たりとも更新はされなかった当虚記であるが、その間石化していたわけでもないので積読は溜まっているのである。気力が続けばリストアップしてやる所存である。しかしこまめに更新はしないと思うんだよね。だよね、って言…

J・L・ボルヘス『続審問』 中村健二訳 岩波文庫J・L・ボルヘス『創造者』 鼓直訳 岩波文庫上は文学ネタのエッセイ集。下は詩文集。ラテンアメリカ文学文庫化推進のため閲覧者諸氏もこぞって購入するようにオススメしたいが、両方ともアァ、ぼるへす面白イナ…

うわー、ひと月放置。メモとしての機能を全く果たしてないな。

カート・ヴォネガット・ジュニア『ローズウォーターさん、あなたに神のお恵みを』 浅倉久志訳 ハヤカワ文庫SF280円。スローター→ローズウォーター→チャンピオンとエリオット・ローズウォーターとキルゴア・トラウトの話が続いてるんで、なんでこの作だけ長い…

8月終わった気がしていたが31日があるんだった。台風のおかげで涼しいのだが雨のせいで出かけたくないよね、っつー。

『唐詩選』上中下 前野直彬注解 岩波文庫450円で三冊。誰が言っていたのか忘れたが漢詩ではこれが良い物らしいので買ってくる。唐の時代に作られたわけではなくて、ずっと後の時代に唐代の詩人の著作から編まれたものらしい。とはいえ、名前に聞きおぼえのあ…

『SFマガジン 2008年10月号』 早川書房 ジーン・ウルフ特集。いや、買い逃したので手に入るまいと思っていたのだが、ハヤカワ・オンラインで余裕でした。5000円とか足元見た値段で売ってるやつらは流石だと思います。余談だがハヤカワオンラインからの荷物は…

あれ、プロフ画像表示されるようになったんだ。この大きさで見ても何だかわかんねーな。どの大きさで見てもわかんねーけど。あれはあの、青服に肌色じゃなくてえーとペールオレンジ? の丸が乗ってるような画像がイヤだったんで変更したんだよね。だいたい水…

カート・ヴォネガット『バゴンボの嗅ぎタバコ入れ』 浅倉久志 伊藤典夫訳 ハヤカワ文庫SF 380円。なんとかなった。SF的仕掛けがない短篇ばかりなので面白味には欠ける。タイムクエイクの断筆宣言後に出た本だけど、初期短篇を集めたものなので、著者いわく習…

暑い。湿気ひどすぎる。七月終わるわ。何なの。何なのこの湿気。あと暑い。まぁ湿気がひどいのは雨なのに窓開けてる俺が悪いって言いたいんだろ。わかってるわ。

ジャネット・ウィンターソン『灯台守の話』 岸本佐知子訳 白水社410円。安すぎやしないか。ジャネット・ウィンターソン初読。読みやすく、ユーモラスで、ややメタ(これをメタと言い切ると嵐が丘とかもメタになっちゃうよね。そうかいやしかし嵐が丘をメタ小…

『易』上下 本田済訳 朝日文庫 中国古典選上下で600。検索するとき易経で探していたから店頭で見るまでしらなかったよという本。ま、いまだに四書五経全部言えないけど。なんか文庫版はレアアイテムっぽいけどソフトカヴァは現役というよくわからん。訳の評…

ピランデッロ『生きていたパスカル』 米川良夫訳 福武文庫 350円。ピランデルロだかピランデッロだかはイタリアの作家。先駆的メタ演劇「作者を探す六人の登場人物」で有名なんだけど著作が手に入りにくいのよね。と思っていたらピランデッロ戯曲集の二巻の…

今さらこんなことを言うのも何なんだけどさ、念話って届かな……あ、いや何でもないッス。 そういや19日って桜桃忌だったらしいね。

『ノヴァーリス作品集1 サイスの弟子たち 断章』 『ノヴァーリス作品集2 青い花 略伝』 今泉文子訳 ちくま文庫各400円。3も落ちていれば言うことなしだったが、そううまくはいかないようで。ドイツロマン派の有名人だと思いますたぶん。詳しくは読んでないの…

『続オクタビオ・パス詩集』 真辺博章 小海永二 伊藤桂一訳 世界現代詩文庫1390円。いつの間にか在庫がなくなっていたのでネット古書店で買ったら送料込みで30円新刊より高くなってしまった。泣ける。やっぱ二段組みきついね。詩の良し悪しがわかるほど何か…

29日だからもう発売なんですね。買いはしないけど本屋で眺めてくるか。

クセノポン『アナバシス』 松平千秋訳 岩波文庫500円。時代もかなり違うのに衰亡史のほうでちらっと出てきた。ペルシアとか戦争とか傭兵とか逃げ帰るとかそんな話のような気がします。クセノポンはソクラテスの弟子らしいです。シャンカラ『ウパデーシャ・サ…

あ、俺も読んだことないです。というか他の作品一作でも読んだことがあるのかすらあやしい。

千夜一夜物語 大場正史訳 河出書房全8巻揃いで2000円。バートン版。近所の古本屋でネット古書店より安く見つかるミラクル。まぁ1巻箱に水濡れありでしたけど。近所つっても最寄り駅前であって自転車で15分であって、箱入りハードカヴァ×8であって、見つけた…

伊坂幸太郎『魔王』 講談社文庫350円。突然作風が変わっていて驚く。割に暗くて息苦しい感じの話。前半は。あ、中篇二本立ての本です。ユーモアらしいユーモアも、伏線らしい伏線も、ない。出来事はいくつかあるものの、展開と呼べるような展開もなく、文章…

この記事書いたの多分先月だし読んだのはもっと前なんだけど、せっかくなので廃物利用。しかし昔の僕は一体毎日何を書くことがあったんだろう。年々時間の使い方が下手になっていっているので、そのへんも。まぁ自分の文章読んでると頭痛がするからわざわざ…

クライトン四題

去年亡くなったマイクル・クライトンの未読小説が積読山から発見されたので読んだ。非SFぽかったので放っとかれたんでしょうたぶん。 インナー・トラヴェルズ えー、前三分の一くらいが医学生のころの体験談で残りが旅の話。解剖、精神病棟実習、嘘をつく患…

ゲーデル『不完全性定理』 林晋 八杉満利子訳 岩波文庫 340円。ふと迷い込んだ古本屋でなんとなく何か買わないと出にくい雰囲気になったので購入した。内容に興味はあるものの、理解できる気はしない。横書き逆開きで、本文50ページに解説200ページ超。そう…