2006-01-01から1年間の記事一覧

12月のこれまでのお買い物。

安部公房『幽霊はここにいる どれい狩り』 新潮文庫 処女戯曲「制服」と、表題作二編をおさめた戯曲集。250円。「幽霊はここにいる」は読んだことがあり、「ウエー(新どれい狩り)」も読んだことがある。これでいよいよ手元にない文庫は『石の眼』くらいか……

御大のコレラ。

ガブリエル・ガルシア=マルケス『コレラ時代の愛』 木村榮一訳 新潮社 いやいや、ちょっと聞いてよ、いや聞かなくてもいいよ別に、読み飛ばしてくれよ、つまりさ、こういうことなんだよ、昨日ね、本屋に行ったわけさ、ろくでもない本屋なんだけどこのくらい…

色々ありましたね。

嘘ですが。 実は冬眠時期に入っているので何もかもがおざなりなんですよね。 おざなりとなおざりを検索したらNHK放送文化研究所のQ&Aに意味が載っていました。すごいぞNHK。 異なるのは、「おざなり」は「いい加減ではあるにせよ、何らかの対応をする」のに…

11月のお買いもの補遺。

スピノザ『エチカ』上/下 畠中尚志訳 岩波文庫 ウィトゲンシュタインはスピノザが結構お好きだったらしいですよ。ライプニッツあたりも読みたいのだが古本で哲学本を集めるのは無理があるような気がしてならない。まぁその方面に強い本屋を探せばいいのだろ…

訃報ですが実相寺昭雄のお話ではありません。

先月、10月の30日に木下順二が亡くなっていたそうです。 asahi.com:劇作家の木下順二さん死去 「夕鶴」「子午線の祀り」 - 演劇 - 文化芸能 果たして劇作家、戯曲家を文人に含めて良いものなのかわからないが、読んだことしかない自分としてはやはりそう思…

天沢退二郎『光車よ、まわれ!』

すごいなぁ。童話にもかかわらずハードにひとが死ぬわ、読み終わっても謎は解き明かされないわ、事件も解決をみてはいないわと、こう書いたら、いかにもどうしようもない作品のようであるところが何よりすごいわ。 大雑把な筋としては、小学生数人が、他世界…

というように

ちょっと前のことを書くと妙に印象がぼやけてしまうのですよ。意図的にぼやかすのは良いのだが、期せずしてぼやけるのでは痴呆のようではないか。そんなのはいかん。というわけ。そんなわけで今後とも気長によろしく。

小林秀雄対話集

のっけから引用。 (p176-p178。河上徹太郎との対談。)河上 パリの支那料理まずいな。小林 まずいな。河上 君は何がうまかった。小林 酒がうまかった。河上 どこの……。小林 酒はどこでもうまかった。酒というのはどうも食い物の根本だな。 (中略) サヴァ…

土曜日なのでアルコールが入らないうちに。

更新更新。アルコール入っちゃうと意図せずに寝てしまうからね。 ってもうビール飲んじゃいましたが。今週は月曜から今日まで毎日飲んでるわ。これもこれで珍しい。 最近になって気付いたのですが、実はブログにしろ何にしろ(何とは訊くな)、読ませる目的…

ジェイムズ・エルロイ 暗黒のL.A.四部作

一番面白いのはビッグ・ノーウェア。馳星周は一体ホワイト・ジャズのどこが好きなんだか巻末エッセイを読んでもさっぱりわかりませんね。思い入れが深いことだけは何となく伝わったけど、小説家としてそれでいいのか、とは思わずともない。ま、読んだことな…

未だ目標発見ならず本屋徘徊を繰り返すも……。

積読は溜まってきたのでラノベ読んだら書くよ。わざわざ別項立てるの面倒だから。と、思っていたんですが増えすぎたので二回に分けてお送りすることになりそうです。そんな内幕の話はどうだっていいですね。 で、本屋で欲しかったけど買わなかったいくつか。…

みなさまこんにちは。週刊虚記の時間がやってまいりました。

別に意図的に週刊にしているわけじゃないのだけどね。外でバイクがぶんぶん言ってて煩いわ。ブレーキのお手入れをちゃんとしてある自転車なら騒音がなくってよろしくってよ。

貴志祐介『クリムゾンの迷宮』

つーわけで(どういうわけで?)やっと読んだよ。えーっとね、これも結構イマイチ感漂ってる。B級趣味なひとは結構いいかも。 目が覚めると見知らぬ土地。携帯ゲーム機にうつしだされる「火星の迷宮へようこそ」の文字。補聴器の女性。その他の参加者。四つ…

本を買いに行きたいのに雨が降っているので寝ます。

ニューヨーク市によるカート・ヴォネガットの日らしいよ。11月11日。2002年80歳の誕生日を祝してブルームバーグ市長がそういうことにしたんだそうな。って、つまりただ誕生日なんじゃん。

横溝正史「本陣殺人事件」

まぁ本陣以外にも二個くらいなんか入ってたけどどうでもいいや。関連ものとして本陣を読みましたよのご報告。 おもしれーな横溝正史。「理論的に可能なら可能」とでも言わんばかりの密室トリックは映画版を見ていて本当に良かったと思いました。特にあの日本…

ど(以下略。

タイトル長過ぎた。 眠れない。眠い。んだが。別にやることがあるわけじゃないんだが。不眠症というよりは寝すぎて困るタイプなのだが。眠れない。 これが恋なのね! 眠れないならケーキを食べればいいじゃない 布団が寝ゲロで死んでいる どうも家のどこかか…

川上弘美『ニシノユキヒコの恋と冒険』

たらしの西野さんの女性遍歴のその一部。川上弘美といえば、日常生活の中に異物が侵入してくるさまを描かせれば当代随一の作家であるが(本当は現代作家なんてろくに知らない)、なんかよくわからない神様や蛇や人魚や熊でなしに、たらし。たぶんこれは妖怪…

エルリック・サーガ(マイクル・ムアコック)

旧版6冊読みました。現在は旧版二冊ずつ合本になったのが新装版で出てるよ。さらに続編がたくさん訳されるっぽい予定らしい。まぁ年代順で言えば話は完結しているのでとりあえず最後の「ストームブリンガー」を読めばいいよ。 魔法の知識はあるのだけれど、…

とりあえず昨日の記事を後ろへ。

エルリックサーガそろそろ一区切りつきそうなのでもう少し待ってくださいね。

訃報。

小島信夫が91歳で亡くなりました。 web上に記事が見当たらないけど、wikipediaはさすがに仕事早いな。死因は肺炎とのこと。最近作は今年出たばっかりだし、今月も文庫が出てるのになぁ。まぁ作家は大抵生涯現役な感じですけども。 第三の新人では、まわりよ…

人生の低迷を感じる。

何故かってユリシーズが(以下略。 P・G・ウッドハウス『比類なきジーヴス』 森村たまき訳 国書刊行会 1050円。大型書店なんかに行くと国書とどっかのウッドハウスを大プッシュしていて非常に気になっていたのはきっと俺だけじゃないはず! イギリスではホー…

新語とか。

“安部公房レトリック事典”でググって到着された閲覧者がおられたようなので調べてみると、なんと我が虚記は上から23番目にヒットするようだね(前置き)こんにちはid:zenzaです(ごあいさつ)。全国2人の虚記ファンのみなさま(アンテナ登録者より少ないのが…

本日も全力で空回っております。

はてなさん! 「確認する」「この内容を登録する」ボタンと「ちょっとした更新」チェックボックスを、文字書く箱のすぐ下に置いてくださいよ! 書いたものを確認して手直しして確認して手直して確認してそれでもまだ誤字を見つける俺のために! あと画像も上…

いろいろ。

ユリシーズが見つからない。けど本屋には行っているので積読本が溜まってきた。はてQで遊び過ぎて時間を取られなければそのうち書きます。すいません遊び過ぎました書けません。いや、もうちょっと待ってもらえれば多分書けると思います。はい。はい。すいま…

ユリシーズは?

それはそれとしてアマゾンに飛んだらAmazon.co.jp: コンビニ・店頭で購入できる Amazonギフト券: ギフト券、あ、アマゾン文字化けすんだっけ?(してねぇし。何なんよ)。まぁいいや、要は商品券ですよねこれ。コンビニに金を落とすくらいならアマゾンギフト…

相変わらず雑記しか書いていません。

当初の役割は終えたと思うのでアンテナの名前を変えました(そもそも名前が付いていたことを知っている人間がどれだけいるのか)。まぁ俺以外の人間には一向に関係ないエントリなんですが、いつ変わったのか、などの覚え書きとして。ええ、もちろん、何故変…

今月もまた。

予定を立てようと思ったんですが(なんてったって秋だし)、ジョイスの若い芸術家の肖像が宗教ネタを通り過ぎていくあたりから俄然面白くなってしまって仕方がないので僕はユリシーズのIII、IV巻を探す旅に出なければいけないようです。みなさんさようなら。…

9月のまとめ。

なんとかなる。 山梨ののどかさは悪くない。 露伴の面白さはあのラインナップでも目立つくらいである。 梅崎のことを書いても当然ながらアクセスは伸びない。むしろ減るくらいの心持ちで。 はてキーの梅崎春生を異常なまでに詳しくしてみるのはどうだろう? …

十月はたそがれの何とからしいです。

さてそんなこんなで10月である。9月はほとんど遊びを入れることが出来ず予定の消化のみに終わったので、といってもそれは本の話であって実際には遊んでいたからこそ遊びを入れる余裕がなかったのだと言えなくもないのだが、まぁとにかく10月はもっと力を抜い…

中央公論社 日本の文学68 椎名麟三・梅崎春生 100円。さて買ったは良いが梅崎はもちろん全部読んだことがあるので困る。ちなみに解説は本田秋五。そこそこ詳しいっぽい年表付き。椎名麟三のほうさえ読みそうにないから困る(「美しい女」は読んでないけど文…