今日も積んでいきましょう。積んで行きましょう。積んで生きましょう。逝きません。
本多秋五「物語戦後文学史」上中下岩波現代文庫
これもともと同時代ライブラリで出てたんだよね。探せば安いのが見つかるに違いないとは思いつつ……。3冊で1890円でしたかな?


マルティン・ハイデッガー「存在と時間」上下細谷貞雄訳 ちくま学芸文庫
これ岩波で上中下のがあったり中公クラシックスでも3巻本で出ていたりするのだけど、ちくまは1冊の値段が高いし、そもそもハイデッガーとか理解できる気がしないんだけど? ということで古本やっと手に入れました。まぁ読むかはどれだけ時間をつくれるか次第なんだけど……。2冊で1300円。


久坂葉子「幾度目かの最期」講談社文芸文庫
たぶん講談社文芸文庫を買うヤツは馬鹿だと思ってるひともいるとは思うのだけど、なかなかどうして役に立つのである。そもそも創元も早川も文庫が1000円するようになってきたり京極で講談社も1000円越えや近いのをどんどん出してきたり新潮も厚さは文字を大きくして水増ししつつ値段は倍であったり岩波も800円900円あたりまえになってきているわけで、河出もちくまも平凡社ライブラリも許容範囲にしておくくらいでないとおちおち文庫も買っていられないのである。ま、新刊ではもちろん買わないわけだが。
閑話休題
で、久坂葉子であるが、19歳で芥川賞候補となり、21で自殺した美人作家、と言ったら興味がわくだろうか。美人かどうかは知らないが。実は読んだこともないのだけどね。
戦後、島尾敏雄なんかが所属していた同人「VIKING」というのがあって、久坂葉子も同人のひとりだった。という程度の知識しかない。雑誌の編集をしていた富士正晴というひとがいて、彼が「贋・久坂葉子伝」というのを書いている。これは読んだ。話自体は、それほどスゲェとかいうわけではない。のだけども、少なくとも作品集を買う程度には惹かれたと言っていいと思う。なんだこの個人的な話は!? 今月の新刊だけども古本800円。やっぱり講談社文芸文庫を買うヤツは馬鹿かもしれんね。


世界文学全集「ゴーゴリ 死せる魂 他」集英社
だって死せる魂は名作だってみんな言うのに岩波は増刷してくれないし他の出版社も興味なさそうなんだもん(幼児退行)。
舞城王太郎「熊の場所」講談社
ハードカバーです。
倉橋由美子「パルタイ」新潮文庫
スミヤキストが欲しいんだ。だけど講談社文芸文庫を買うヤツは馬鹿だって言うから……。
吉行淳之介「恐怖対談」新潮文庫
やっと無印みつけたわ。続編ばっか古本屋に転がってんだもんね。
菊池寛「恩讐の彼方に・忠直卿行状記 他八篇」岩波文庫
歴史物とか興味ねぇよと思いつつも。
ミゲル・デ・セルバンテス「セルバンテス短篇集」牛島信明訳 岩波文庫
ドン・キホーテはちょっと世界文学古典稀に見る傑作なので読んでないひとは大長編であるという事実を見なかったことにしてとりあえず読んでみるといいと思いますよ。カタルシスとか再読したいとかではなく、読み終えるのが惜しい文学作品なんてそうざらにはない。特に続編のほう。むしろ「物語よ、終わらないでくれ」という感じ。自分でもあの楽しい冒険のどこから嗅ぎ取ったのかわからない終わりの予感が怖くなる感覚、ちょっと説明できそうにないわ。
何冊だ? 6冊105円。
では皆々様楽しい読書ライフを。楽しいのは俺だけ。いやいや、浪費して悲しいですよ?