ちくま日本文学全集 柳田國男
面白い。面白すぎる。ほとんどのものが全文引用したいくらい面白い。亡くなったのが1962で、まだ著作権が切れていないのがポイント。ちくま文庫で(今は欠けているのだけど)全集が出ていたんだよね。欲しいわ。と言っても全部は読まないだろうけども……。
遠野物語は文語体だけど、やっぱり良い。新潮が安くて、集英社は上記のちくまと結構かぶってる。角川ソフィアは「遠野物語拾遺」付き、岩波は「山の人生」との合本。河出からはハードカバーですが口語訳も出ていました。しかし河出は樋口一葉の口語訳も出していたけど、(西鶴も馬琴も現代語訳で読んだ俺が言うのもなんですが)内容がわかればいいというものでもないと思うんだがなぁ。
口語体で書かれている「木綿以前の事」「酒の飲みようの変遷」の二編を読める集英社がややおすすめな気もしますが、古本でいくらでも見つかるので適当に読めばいいようにも思います。本の山のどこかにまだ数冊埋まってるはずだから掘り出そう……。