さて買い物メモ。
ドン・デリーロ アンダーワールド(上)(下) 上岡伸雄・高吉一郎訳 新潮社
一冊三千円の本なんて誰が買うの? と思っていても、あるところには中古があるという事実。上下セットで2500円。もう飛びつくように購入。ドン・デリーロって言ってもさして知られていないかと思うのだが手放しで面白いとは言い難いし薦めようとも思わない。代表作も何なのかよくわからないし。一応全米図書賞獲ってるホワイト・ノイズなのかなぁ。――アメリカの大学町で、ヒトラー学科を教える大学教授は、なぜピストルを手に殺人にむかったか。――という煽り文句だけ見れば面白そうだよね。実際その通りの話と言えばその通りの話だけど。

京極夏彦 塗仏の宴 宴の支度 宴の始末 新潮文庫
各500円。半額以下で買えたのでまぁ満足。オンモラキが文庫落ちする頃には読み終えているかと思います。しかしメガテン(真)世代であるところの俺としてはモウリョウとオンモラキって区別つかなくね? と言いたくなるわけだが(そういえばオンモラキって、おんぶお化けだっけか←関係ない(調べてみるとおんもらきは鳥の姿をした陰部とか魔羅とか死霊とか何だかんだが寄り集まった寺にいる妖怪らしい。記憶違いか?))。

安岡章太郎 流離譚(上)(下) 新潮文庫
各200円。第三の新人ってどうも面白くないような気がして好きになれないのだけど、一応確保しておく。梅崎好きで第三の新人嫌いってどうなのよって思われるかもしらんが、全然違うからね。と言っておこう。流離譚は安岡が自分の先祖を調べて書いた話らしいのだが、鴎外のように書くか大岡のように書くかで大きく面白さに差が出るので読んでみないことにはどうだかわからない。全く違うように書かれていれば、それはそれで面白いかもしれない。

久生十蘭 魔都 久生十蘭コレクション 朝日文芸文庫
500円。溜まってきたなぁ。そろそろ読むか。久生十蘭といえば忘れちゃいけないのが久生十蘭オフィシャルサイト準備委員会 - livedoor Blog(ブログ)。全集はおそらくものすごく高いだろうと思うのであまり期待しないでおきます。

天沢退二郎 宮沢賢治の彼方へ ちくま学芸文庫
400円。詩人にして童話作家天沢退二郎は、宮沢賢治研究者としても有名。童話は復刊されたけど高いよなぁ。

泉鏡花 薄紅梅 中公文庫
250円。絶筆の「縷紅新草」目当て。

モーム 雨・赤毛 中野好夫訳 新潮文庫
100円。南海モノ。モームと言えば人間の絆が……(略)……。