ここ数日の買い物をまとめてみようかと思う。で、まとめようとしてかたわらに積み上げた時点で俺がビビる。どう見ても買い過ぎです。すいません。いつものことでした。
シュペルヴィエル短篇選 海の上の少女 綱島寿秀訳 大人の本棚 みすず書房
シュペルヴィエルなんて滅茶苦茶青春の文学じゃないですか何だよ大人の本棚って、と思った奴は頭がイカレてる。多分。俺並に。
戦後詩人に影響を与えたらしい。知らないけど。誰が影響受けたの? ていうかそもそも戦後詩人を知らないことに気付き始める。安部公房とかですかね(埴谷雄高の言ってたこと丸呑み丸吐き)。ちなみに教養文庫のコレも持ってて、そっちが面白かったんで買った。やっぱり両方とも表題作に選ばれてるってことは、この短篇が代表作ということなんだろうか。
一作10ページくらいで、長いものでも30ページあるかないか。ユーモラスだったり美しかったり。もっと訳されても良いと思うけど、寡作なのかな? 詩集も出ているし普通に詩人なのか。詩人なら寡作でもしょうがない……みたいな雰囲気。
ちなみに白水のフランス幻想小説傑作集とかいうのでも読めるらしいです。手元にあるけど積んでた! とかいう方は是非どうぞ。持ってないひとは立ち読みしたらいいよ。10ページだし。2400円は高ぇもん。俺は1000円で買いましたが。

コニー・ウィリス 航路 上/ 大森望訳 ソニーマガジンズ
100円で探していたのだがまったく見つからず上下で600円で買った。ていうか文庫版出てたのな……。知らんかったわ。まぁいいよ。も買ってきてまとめて積んでやる。

サミュエル・R・ディレーニイ バベル−17 岡部宏之訳 ハヤカワ文庫SF
絶版くささが著者名の感じから漂っていたので購入。210円。ていうか俺が読みたいのはノヴァなんだがな。

エマヌエル・スウェーデンボルグ 霊界日記 高橋和夫訳 角川文庫ソフィア
店頭で見るまで知らなかったスウェーデンボルグの著書の生きてる奴(しかもまだ生きているから驚きである)。スウェーデンボルグって誰? 初めて聴いたよ。とかほざく輩はさっさと芥川の河童を読んで出直して来い。ちなみにストリントベリイのほうは青空文庫でいくらか読めます。って一篇だったか(作家別作品リスト:ストリンドベリ アウグスト)。こういうのをうろ覚えで買い漁るから積読が減らないのだね(違うだろ)。

京極夏彦 百鬼夜行――陰 講談社文庫
250円と安かったのでひとまず購入。あ、塗仏は読みました。すでに。

フレドリック・ブラウン まっ白な嘘 中村保男訳 創元推理文庫
異色作家短篇集が気になって仕方がなかったのでこれで落ち着こうと思う。200円。そうそうそういえば余談なんだけどさディス・ヒートが気になるんですよthis heatねライヴやセッションの録音を何度も重ねた上さらに即興までやるなんて聴きたいというか聴いてみたいわけじゃないですかでもね高いのよつってもまぁ普通よりやや高いくらいですけどね手が出ない金額ではないわけ再発されたおかげででも問題はboxが出るらしいんですよね5月予定みたいなんだけどここでこの1stを買っちゃうとboxにも1stが入ってるわけじゃないですかでもこれ5枚組とか買ってどうしようもなく感性に合わない音だったらどうすんのよねだって5枚組のほうが一枚あたりは安いったって結局のとこそれでも普通くらいですよということは両方買いっていうのはちょっとした小金持ってる奴にしか出来ないことだよね俺みたいに背取りか何かと間違われるんじゃねぇのかってくらい古本屋入り浸ってる人間にはとてもじゃないけどちょっとねしかも背取りやるほどの才覚もないしねどうしたもんだかね中古で安く手に入るとも思えねぇしなぁ思い切ってbox予約して本を読むほうの作業に没頭しようかなぁ余談終わり。じゃねぇ再開いやだからねつまり1stを買って興奮を静めるべきなのかさらに熱狂してbox予約していくらかは取り戻すべく中古屋に売っ払ってみたりすべきなのかっていうかそんなことはおそらくしないんだけどもまぁそれはどうだっていいかえていうかどっちにしろbox買うなら予約したほうが安いんじゃねと思わないでもないよねきっと届くのは忘れ去った頃じゃないかと思うそれまでthis heatについて語らうこともできないなんて悲しすぎるそれなら1st買えようるせぇなぁ余談終わり。もういいですか。いいですね。

吉行淳之介 鞄の中身 講談社文庫
120円。文芸文庫じゃないところがミソ。掌篇集。吉行淳之介も溜まってきたわ。今まで読んだ中では暗室が一番面白かったような気がするけど短篇の名手として有名なんだよね。まぁ感性が大道に沿いつつも微妙なズレを見せているのはいつものことだからどうでもいいんだけどね。

ソルジェニーツィン 煉獄のなかで 上/ 木村浩・松永緑彌訳 新潮文庫
さああとは収容所群島の3巻以降か……無理だな。だいたいそんな読みたいわけでもないしな。上下セットで150円。


以下100円とか105円とか。多いのでひとまずコメントは略式。
井伏鱒二 かきつばた・無心状 駅前旅館 ともに新潮文庫 駅前旅館のほうを梅崎春生がエッセイで何とかかんとかと評していて(エッセイのタイトルは「左手の文学」だったかと思う)読んでみようと思っていたわけだがまぁ絶版だったり妙な値段だったりで買い逃し続けやっとこさ拾い上げてくる。巻き添えを食ったかきつばたは短篇集。

倉橋由美子 聖少女 新潮文庫 今見たらやたらカスタマーレヴューでの評価が異常に高くてビビる。安かったから買っただけなんだけどまさか日本現代文学最高傑作を手にしてしまったんですか俺は?

ヘミングウェイ 武器よさらば 大久保康雄訳 新潮文庫 ヘミングウェイは苦手。なんでほとんど読んでない。溜まれば読むかと思って買ってみる。稀に見る馬鹿っぽい症状であるな(稀でもなくね?)。

夏目鏡子・述 松岡譲・筆録 漱石の思い出 文春文庫 そういえば読んでも持ってもいなかった。漱石とその時代も2部までしか読んでないし持ってないんだよなぁ。なんで揃ってないのに読んだのかは謎です。

栗本慎一郎 幻想としての経済 角川文庫 反文学論 光文社文庫 吉本隆明との対談で興味を持ちつつカール・ポランニーを訳していたりするのも後から知ったり。

ジョン・スタインベック エデンの東(1)〜(4) ハヤカワ文庫NV 100円棚で揃ってるのを見つけたら買うと決めていたので重かったけど仕方なく買った(自分ルール)。ていうか野崎孝訳じゃねぇかもっと早く言え馬鹿。とライ麦乗れなかった俺が吠えております。


ジェームス・ケイン 殺人保険 新潮文庫 郵便配達は二度ベルを鳴らすで有名な作者の長篇。郵便配達、俺は結構好きなんですよね。まぁ確かにご都合主義的ではあるわけですけども、それをねじ伏せるのも小説の面白い部分。映画は何度もリメイクされているけど小説はどうもイマイチな評価をされているように思えてならない。別にいいけどね。俺も半分以上忘れたし。50円。