伊坂幸太郎『重力ピエロ』

そんなわけで何か書いとこう。せめて書こうという努力くらいしてみよう。で、これ。オーデュボンを頂点として、以降どんどんつまんなくなってねぇ? と思ってるのは俺だけじゃないと思いたい。は文庫化したら、ギャングの続篇は安ければ新書ででも(地球は新書で持ってるから。ちなみに105円購入だったはず)買うつもりではいますが。
伊坂幸太郎はミステリを書こうとしているわけでは多分ないのだと思うのですよ。だってネウロのほうがまだ推理モノとして機能するように人物を配置しているじゃないか! あ、余談ですが7巻まで読みましたよネウロ。絵うまくなったなーと思ってたら次のコマでもうすでに下手だったりしますがネウロかっこいいよネウロ。綺麗な絵を描くけど人物の書き分けが出来ない、というのよりは遥かに良い漫画描きだと思います。漫画における絵ってのはコマ割りと構図まで含めてのものでもあるし。一体あかねちゃんの謎はいつになったら食べてもらえるんでしょうね。
閑話休題伊坂幸太郎の話だった。
兄・泉水、弟・春という英訳すると面白い兄弟が主人公で語り手は兄。父は癌で入院中、兄は遺伝子関連の会社に勤め、弟はグラフィティアートという名の落書きを消してまわる仕事をしながら、放火犯とレイプ犯と、あと素晴らしくステキなストーカーと戦ったり和解したりする話。以前の作品のキャラクタも再利用されています。
もうひとりバネという名の妹がいたりしたら良かったと思うのだが。という以上の感想をほぼ思いつかない。ラスト犯人をあそこに行かせたのは良かったと思うよ。うん。でも暇潰し以上の価値は見出せないかも。ファンタジー世界のルール作りから始めたほうが面白い作品を書けるのではないでしょうか?