訃報。

小島信夫が91歳で亡くなりました。
web上に記事が見当たらないけど、wikipediaはさすがに仕事早いな。死因は肺炎とのこと。最近作は今年出たばっかりだし、今月も文庫が出てるのになぁ。まぁ作家は大抵生涯現役な感じですけども。
第三の新人では、まわりよりちょっと年上なんですよね。考えてみると、第三の新人は結構存命だな。吉行淳之介遠藤周作の若いところが早々と亡くなっているから全然そういうイメィジはなかったが。
遠藤周作(結構著書が生き残っている)どころか吉行淳之介(落差が激しすぎるってくらい全然絶版)よりも遥かに一般受けしなさそうな作風なので、出版社はすぐに埋もれさせ忘れられた作家となってしまうんだろうなぁ。こういうのは嫌いだけど、ここが最後の稼ぎどころとでも思って著書を復刊させて欲しいところ。ひとの死をこういうかたちでネタに(ってか商売の道具に)するのが好きじゃない人間は何も俺だけじゃないとは思うが(でもブログの記事も含まれるよなこれ)、それを差し引いても作家は作品によって語られるべきであると思うし、キャリアの中で重要な部分が手に入らないのはとても困るので。

追記。http://www.asahi.com/culture/news_culture/TKY200610260115.html