坂口安吾『安吾捕物帖』 角川文庫
250円。創元の十蘭集で、捕物張は毎回パターンが決まっちゃって傑作が生まれにくいけど十蘭の顎十安吾捕物帖だけは別格、とか書かれていて(偽記憶かもしれない)、ずっと欲しかったもの。不連続その他の推理モノも好きなんだよね。安吾が話を広げ過ぎると好意的に書いていたのは法月綸太郎だったかと思うが、その風呂敷広げるのが上手くて畳み下手な作家が面白い推理小説を書いちゃうんだから不思議なものだわ。


以下100円。
大岡昇平『中原中也』 講談社文芸文庫
『文学の運命』 講談社文芸文庫
安いのでつい魔が差して買った。小説は好みじゃないがエッセイならもしかして、という希望を持って前向きに消化していきたい。

レイ・ブラッドベリ『10月はたそがれの国』 宇野利泰訳 創元SF文庫
言わずと知れた有名短篇集。

『影が行く』 中村融編訳 創元SF文庫
ホラーSFアンソロジー。収録作は、リチャード・マシスン「消えた少女」/ディーン・R・クーンツ「悪夢団(ナイトメア・ギャング)」/シオドア・L・トーマス「群体」/フリッツ・ライバー「歴戦の勇士」/キース・ロバーツ「ボールターのカナリア」/ジョン・W・キャンベル・ジュニア「影が行く」/フィリップ・K・ディック「探検隊帰る」/デーモン・ナイト「仮面(マスク)」/ロジャー・ゼラズニイ「吸血機伝説」/クラーク・アシュトン・スミス「ヨー・ヴォムビスの地下墓地」/ジャック・ヴァンス「五つの月が昇るとき」/アルフレッド・ベスター「ごきげん目盛り」/ブライアン・W・オールディス「唾の樹」 で13個。過半数が読んだことのない作家。ジーン・ウルフ関連人物として名前だけ知っているデーモン・ナイトを読んでみたかったというのもある(なんせ邦訳はあっちこっちも全く手に入る気がしない)。