エルサ・モランテ ナタリア・ギンズブルグ『アルトゥーロの島 モンテ・フェルモの丘の家』 中山エツコ 須賀敦子訳 河出書房新社 池澤夏樹個人編集世界文学全集1-12
このシリーズはナボコフの「賜物」の巻だけは絶対買おう! と思っていて、他はスルーの予定だったんだけども、古書店で半値だったんでついイタリアの巻も購入してしまいました。1400円。両者とも女性作家で、ギンズブルグのほうは前に自伝的なんとかを読んだね(ね、と言われてもな)。

ジェイン・オースティン『分別と多感』 中野康司訳 ちくま文庫
390円。何年か前から文庫で手に入れやすくなったのはありがたいオースティン。確か長編六作くらいしかないんだっけ?(調べたらさすがにもっとあったが主要なものは長篇六作と数短篇のよう)。それより何より驚いたのはハーレクインからも翻訳が出ているという事実。表紙を見るに、映画化したからだとは思うけど、そうか、ハーレクインてこんなのも出してるんだねぇ。ラインナップに興味が出てきたけど、あの色とりどりの棚をにらむ精神力が俺にあるのかと。

『リグ・ヴェーダ讃歌』 辻直四郎訳 岩波文庫
400円。ヒンドゥー聖典でも最古で前13世紀成立らしい。これは読んでみなくっちゃという気になる古さ。シャンバラという悪魔がいるらしいですね? しかし、なんせまだシヴァもおらず(前身であるルドラの訳注解説で少し触れられるのみ、でルドラもそれほど大きく扱われているわけじゃない)、ヴィシュヌも扱いが小さく、真ん中に君臨しているの(主神という意味合いではなく有名神)はインドラという時代で、神話内容を全然知らないのに読まされるのは讃歌という泣きたいような状況です。得た知識といえば、サラスヴァティーが河の名前だってことくらいですかね……。抄訳。

『ガルシン短篇集』 中村融訳 福武文庫
岩波のは読んだが、薄過ぎて食べ足りなかった感があり、せっかく見つけたので買ってみる。250円。