古典(スタンダード・クラシック)を読もうと思う部分がある。というか、教養主義というのも悪くないと思っている部分があるのかもしれないが。しかしまぁどちらかといえばこんな有名作品読んでないなんてどうなのという思いが一番自分の考えていることには近いのかもしれないけれど、ディケンズ「デイヴィッド・コパフィールド(一)」中野好夫新潮文庫)を読み始めました。
ディケンズとかバルザックとかいういわゆる古典を読んで感心することなんてほとんどないのでさすがにそろそろ無駄じゃないのかと思いつつあるのだけど、それでも読むのは趣味は読書と言い張るためかもしれない。どうせ読んでいる奴もほとんどは古いからという理由で読んでいるので面白いから読んでいるという奴は少数であることと思う(とはいえ古いから読んでいる奴の頭の中では古いから面白いのであって逆にこういう指摘には怒り出す可能性もあるのだが)。しかし面白い作品が紛れ込んでいることも経験上あったし、そんなのがあるかと思うと読まないで放っておくというわけにもいかない。この辺の折り合いが面倒であるから考えずに端から全部読むのがよろしかろう。
何か自分とは遠く関係のない話をされているような気分になるんだよね読んでいると。「はぁ」としか相槌が打てないというか。


内田百輭「まあだかい」(福武文庫)は読了。百鬼園先生は面白いばかりじゃなく日本屈指の名文家。還暦を祝ってもなかなかお迎えの来ない百鬼園先生のため、まだか? まだ死なないのか? ということで、まあだ会(摩阿陀会)というのを弟子たちが毎年先生の誕生日にやる。そのことを書いた随筆。60過ぎのころの文章のほうが80前の文章よりも面白い。