好みに関しての注記というか追記というか。綾辻「十角館の殺人」が面白くて後は年代を追うほど劣化(という見方をしているということね)。有栖川は「マジックミラー」「月光ゲーム」で付いて行けないと思った。我孫子「殺戮にいたる病」がタイトルに反して内容がどうしようもない。二階堂黎人人狼城が読みたかったので何作か読んだはずだが結局そこまでたどり着かず。という感じ。こう見たらほとんど読んでないな。
新々本格とか第二世代とか言うような分類(二階堂あたりデビュー時期からこっちに入れるのが妥当なのかもしれないけど)では、麻耶雄嵩が素晴らしいと思う。結局のところリアリティよりも謎です。謎が魅力的であればそれだけで小説を読む価値はある(繰り返しぽい)。


以降メフィスト系で言うと、京極はエンタメとして面白いと思うし、森博嗣も軽くて何かミステリが読みたいというときにはちょうどいい気がする。清涼院は話が長くて飽きる。六とんは面白いけどファンになるほどではない。浦賀は初期数作は面白く読んだが「記号を喰う魔女」あたりからひどい。乾くるみはミステリではなかった。積木鏡介は最高だと思う(でも密室本はダメかも)。朝暮三文の「ダブ(エ)ストン街道」は傑作、五感シリーズは「左目を忘れた男」が良い。そろそろいいですか。舞城は読んでる間は楽しいけど読み終わるとどうでもいい。殊能は「ハサミ男」にしても「鏡の中は日曜日」にしても巧いと思う。佐藤友哉は何をしたいのかもう少し考えた方がいいような気がする。