昨日の買い物。
イザベル・アジャンデ「精霊たちの家」木村榮一訳 国書刊行会
イザベル・アジャンデは、チリ・クーデターの際の大統領サルバドール・アジャンデの姪。たしかこれが第一作で自伝的要素が強いとかなんとか。その割にマジック・リアリズムの傑作と言われてもいるらしいのだから混乱する。マジックリアリズム的日常を過ごして生きてきたというわけではなかろうと思うが定かではないと言うかもしかするとラテンアメリカでは日常はマジックリアリズムに満ちているのかもしれませんしね。500円。
上野千鶴子 富岡多恵子 小倉千加子「男流文学論」ちくま文庫
普段600円でよく見ていて、まぁそれほど安くは無かったんだが福引やってたんで。それよりも小島信夫が読みたい。500円。
ザミャーチン「われら」川端香男里訳 岩波文庫
ロシアのディストピア小説。ロシアって言うと文豪ばっかり思い浮かぶんだけども、もっと微妙な作家も面白そうな気がするんですよね。国書のロシア文学買いあさりたいわ。トルストイドストエフスキーツルゲーネフチェーホフあたりが有名で、ゴーゴリゴーリキーパステルナーク、ナボコフあたりは読んだけれども、他にはとんと思い浮かばない。ゴンチャロフとかシェンキェーヴィチとかもロシアか。300円。
ラブレー「ガルガンチュアとパンタグリュエル1 ガルガンチュア」宮下志朗訳 ちくま文庫
フランス文学の古典。以前日本の古典を読みたいがなかなか手を出せずにいた青年俺が、海外古典は現代語に訳されているから読みやすいのだ、ということに気付き、だったら国内古典も現代語訳で良いじゃんと思っていたりするのはまた別の話。なかなか二巻以降が出ないが大丈夫なんでしょうか。700円。
森博嗣「赤緑黒白」講談社文庫
Vシリーズ最終作。って言っても作者死んだわけじゃないから最終とも言い切れないか。S&Mシリーズ読者でも「黒猫の三角」を読んでやめてしまうひとが多いような気がするVシリーズですが、9作読んだ俺から言わせて貰うと、大差無い。変なキャラにもそのうち慣れる。まとめて読めばそこそこ面白いと思う。S&Mは模型あたりまで文庫化しているのを読み始めたんで一気に読んだが、こっちは間が空き空きになったので大体毎回内容を忘れていて困った。400円。


ロラン・バルト「ロラン・バルト映画論集」諸田和治訳 ちくま学芸文庫 戦艦ポチョムキンだって見たことのない俺が読むことに意味はあるのかむしろ映画見るきっかけにすれば良いのかよくわからないが100円だったのでとりあえず買っておいた。
「伊勢物語」岩波文庫 家に一冊くらいあっても良いような気がして買った。というか以前から「癇癖談(くせものがたり)」の石川淳訳があるのに伊勢物語が無いってのはどういうことなんだと思っていたのでちょうど良かった。105円。
宇野浩二葛西善蔵嘉村礒多 集」日本の文学33 中央公論社 よくよく考えるとこれに入っている程度なら青空文庫で読めるのかもしれない。105円。