ホルヘ・ルイス・ボルヘス アドルフォ・ビオイ=カサーレス「ドン・イシドロ・パロディ 六つの難事件」木村榮一訳 岩波書店
文庫になるよりは絶版になる確率の方が高そうな気がして買ってしまう。独房に収監されている元理髪店主人ドン・イシドロ・パロディが、たぶん事件を解決する話。共著というのは珍しいですよね(この二人は何冊かあったはず)。どういう分担形式なのか興味があります。
フアン・ルルフォ「燃える平原」杉山晃訳 書肆 風の薔薇
岩波文庫に入っている長篇「ペドロ・パラモ」は、ラテンアメリカ作品中、G・ガルシア=マルケス「百年の孤独」と人気を二分した作品、とか言われて読んでみると、これがもう非常にトリッキーな構成の話で、訳者の解説がなかったら理解できたか怪しいところであるが、面白いのは間違いないように思われた。こちらは短篇集で、フアン・ルルフォは生涯この二冊しか著作を残していない。


「ウィトゲンシュタイン・セレクション」黒田亘 編 平凡社ライブラリ
どうもぱらぱらめくった感じだと、アンソロジーと言うより断片集めてアフォリズム集のようになっている気がする。まぁ読んでいないので信用されても困るが。700円。

「葛西善蔵集」山本健吉編 新潮文庫
なんかこの間文学全集を買ったばっかりのような気がするのだけど見つけたので買いました。こういう無駄をなくせるといいのだが。250円。

津原泰水「妖都」講談社文庫 105円。安いと思って買ったのだが、よくよく考えると「葦屋家の崩壊」も未読で積んであります。