ジョン・アーヴィング「熊を放つ」

個人的には一文で的確に表現する言いかたを思いついたのだけど、あまりに個人的過ぎて馬鹿に長い注釈が必要になるので触れずにおくことにします。
ひょんなことから男二人旅に出たところ女の子に出会ったりひとが死んだりする話。
たしか、ヴォネガットに師事していたんだっけ? 
内容らしい内容があったかは疑問である。毒にも薬にもならない気がするというそのままの意味で、特に読む価値があると思えない。ちなみに面白いのは第二部の自伝のほうの前史部分であるが、流れを阻害するノイズがどうにも邪魔でいけない。
おわぁ短ぇ。けなす部分をさがすのも面倒というわけか(怒ったりするのってエネルギー使うからね)。たぶん俺はもっと小説の登場人物に理性的であってほしいのだと思う。「阿Q正伝」も面白いとは思うけど好きじゃないし。