プラトン『饗宴』 久保勉訳 岩波文庫
いくらだったっけ……150円。思っていたより厚い。新潮文庫版は字が小さいのか? と思っていたら実はソクラテスの弁明と一緒に入っているのはクリトンとパイドンだったと。まぁ俺の記憶力なんてそんなもんよね。
堀口大學『月下の一群』 新潮文庫
一家に一冊『月下の一群』! でおなじみのアレ。ちなみに、堀口大學自身が書く詩はあんま面白くない。大正の終わりごろ出たアンソロ訳詩集(フランス)ですが、詩人のラインナップからしてもう凄いなぁと感嘆せざるを得ない。講談社文芸文庫版は明らかボッタ価格なのでがんばって新潮文庫版を探そう。と言って幾年かかかりかねないのが困りものですが。200円。
アイザック・アシモフ『ロボットと帝国』上/ 小尾芙佐訳 ハヤカワ文庫SF
二冊105円。鋼鉄都市から続くR・ダニール・オリヴォー登場シリーズ四作目。確か本作ではイライジャは既に亡くなっているはず(時代経過の関係上ね)。一作目はかなり地味な印象なのだが、巻を追うにしたがって面白くなってくる、という通常シリーズものが通る道を逆行している感のある作品群。読んだ時点ではそうでもなかったが、思い返してみると二作目が好きかな。そういやヨシャバテの綴り(意味もだが)未だにわからん。って、濁音じゃなくて半濁音なのか。ヨシャパテ、で検索したら素直に来ました"jehoshaphat"。旧約に出てくるユダヤの誰ぞの名前か。"j"をy音ぽく読ませるのはいかにも聖書ネタっぽい。ちなみにドイツ語ではjはジェーじゃなくてィヤットだったようなおぼろげな記憶があります。ヨットだったかも。まぁほとんど単語には使われていないけどな。スペ語もfに近いような音だったと記憶しているが(勉強したことはないんだぜ?)、濁るほうがむしろ方言(ラテン語の?)としては田舎くさいのかもしれんよ。あ、しかしフランス語ではzに近い音か。イタリア語に至っては"J(イールンゴ)"と、もはや何を言っているのかこの子は? といった感じだが。長い余談だなしかし。
三木清『人生論ノート』 新潮文庫
50円。誰かが何かで三木清がどうのこうのと言っていたような気がして買ってみたがこれほど何も憶えていないところを見ると実在しないお友達とかそういうヤツかもしれないなぁと思わずともありませんが強く生きます。