トルーマン・カポーティ『ローカル・カラー 観察記録』 小田島雄志訳 ハヤカワepi文庫
遺作『叶えられた祈り』(ちなみに未完)やら新訳のほうの『冷血』文庫化やら聞いたこともない作品と、伝記が映画化するせいか刊行・復刊・文庫化のラッシュとなっているカポーティの、『詩神の声聞こゆ』と対になる一冊。扉ページの裏の原題が両方同じだったから元は一冊なんではないかと思います。ここ数日なんかまた日の当たりが激しくてダルくて仕方がないので本屋に入ったらその異常なショボさに驚愕させられるとともにさらなるダルさが沸き起こりふと気付くとオンモラキは華麗にスルーして買ってしまったというわけ(どういうわけだかさっぱりわかりません)。表紙のオンモラキらしき妖怪が久しぶりにステキね。