エルリック・サーガ(マイクル・ムアコック)

旧版6冊読みました。現在は旧版二冊ずつ合本になったのが新装版で出てるよ。さらに続編がたくさん訳されるっぽい予定らしい。まぁ年代順で言えば話は完結しているのでとりあえず最後の「ストームブリンガー」を読めばいいよ。
魔法の知識はあるのだけれど、アルビノで虚弱で貧弱な王様エルリックが、最強の剣ストームブリンガーを持ちながら、小悪党に翻弄される話。味方はどいつもこいつもナイスガイなのに、敵が小悪党なんでストレスが溜まることうけあい。ただ神話的なラストは素敵なので、途中斜め読みしてでも、いっそ飛ばしてでも、最後にたどり着くべきと思う。
もともと、執筆されたのが年代順ではないせいなのだろうが、やけに途中が長々ともたついている印象で、せっかく良いラストなのに……と思わずにいられない。これはむしろ年代順に読んではいかんのでは? 執筆順だと即行ラストですけど(さすがに、いきなりではなく一冊短篇集があるが)。

物語の本筋は気にせず、随所にあるファンタジックなイメィジを楽しめるひと向け。だと思うけど、実は泣かせのストーリに俺が乗れてないだけな予感もなきにしも。どうでもいいけど、狡い割にいざとなると阿保で雑魚なマイシェラが結構好きです。