訃報ですが実相寺昭雄のお話ではありません。

先月、10月の30日に木下順二が亡くなっていたそうです。
asahi.com:劇作家の木下順二さん死去 「夕鶴」「子午線の祀り」 - 演劇 - 文化芸能
果たして劇作家、戯曲家を文人に含めて良いものなのかわからないが、読んだことしかない自分としてはやはりそう思えてしまう。「オットーと呼ばれる日本人」とか「子午線の祀り」とか、なんとはなしにタイトルきいたことがあるひとも多いんじゃなかろうか。まぁどちらも読んだことはないのですが(じゃあ読んだことすらないんじゃないか)。
そんなわけで作品よりも、五校時代、梅崎春生のひとつ後輩で、梅崎が留年したため同級になった、というので印象に残っている名前。「夕鶴」は、話こそ鶴の恩返しだけど、仕掛けひとつで予想外にぞくっとする良い作品と思う。あれを舞台で演じるところを想像すると、どうしても表現がオーヴァーな気がしてならないのだけど。鶴の視点から短篇映画にして、段階的に音を消してしまえば面白そうだなぁというふうに考えてしまう。