いろいろ。

ジェイムズ・ジョイス『ユリシーズ III』
『ユリシーズ IV』 丸谷才一 永川玲二 高松雄一訳 集英社文庫
結局新刊購入。おもしれーぞユリシーズ。難しそうだと思って敬遠していたのがもったいないくらい。古典文を使って翻訳しているのは三巻の冒頭100ページくらいなもんだった。確かに古典文だから意味が理解できているとは言い難いものはあるけども、実は普通に書かれている他の章だって何を言っているのかよくわからなかったりするから平気。今日明日のうちには四巻読み終わるかもしれないかなーという感じ。

フロベール『ブヴァールとペキュシェ』上// 鈴木健郎訳 岩波文庫
ダヌンツィオ『死の勝利』上/ 野上素一訳 岩波文庫
岩波から復刊二題。上はフランスはボヴァリー夫人などで有名なフロベール未完の作品。薄い本なのに上下巻にしてくれないなんて岩波さんったらひどい。下はイタリア文学古典。俺の頭の中でイタリア文学はダンテから一気に現代までとんでいるので、多少なりとも隙間を埋めようと。マンゾーニより後、ヴェルガと同じくらい、モラヴィアより前、という感じでしょうか。そういえばマンゾーニとか読んだよ。すっかり忘れていた。

J・G・フレイザー『金枝篇』上/ 吉川信訳 ちくま学芸文庫
金があれば国書のほうも考慮したいところだったが、まぁ岩波との二択でこちらに。宗教史民俗学あたりに良くも悪くも多大な影響を与えた著作。新刊として学芸文庫版が出た当時から欲しかったのだから3000円の出費に4年悩んだらしい。どれだけ優柔不断なんだよ。逆に言えばそれだけの間古本が見つからなかったっつーことか。

以下やっとこさ古本。
ヘロドトス『歴史』上// 松平千秋訳 岩波文庫
平均すると一冊あたり420円であんま安くないのがネックといえばネック。訳者はホメロス訳してるひとだし、古典的古典はプラトンカエサルも面白かったなぁと思いつつ購入。タイトルがものすごく敬遠したい感じなのはご愛嬌。史記なんかも読んでみたいよね。巻数が多くて全訳がほとんどなかったり(岩波でさえ世家列伝のみ?)古書サイトで検索するとどうやら中国語なシロモノがひっかかったりと(なんせ原著も同じ漢字で同じタイトルで同じ作者で同じ字なわけだからね)、こちらはまだしばらく迷いそう(もちろん通りすがりの本屋にあればきっとすぐ買っちゃうわけですけど)。