春のぶらり大菩薩二十年戦争

四月十五日うす曇り(たぶん)(いちにち引きこもっていたので知らない)(旅なのに引きこもりとはこれいかに)一日目。
第一巻をひらく。

この小説「大菩薩峠」全篇の主意とする処は、人間界
の諸相を曲尽して、大乗遊戯の境に参入するカルマ曼
陀羅の面影を大凡下の筆にうつし見んとするにあり。
この着想前古に無きものなれば、その画面絶後の輪郭
を要すること是非無かるべきなり。読者、一染の好憎
に執し給うこと勿れ。至嘱。      著者謹言

なんという大見得。一見して確実に電波と思わせる。この作者は間違いなく大物。


読むのは明日からにしようと思った。