フッサール『ヨーロッパ諸学の危機と超越論的現象学』 細谷恒夫・木田元訳 中公文庫
早口言葉かと思うようなタイトルである(「ろっぱしょ」とか「くのきき」とか「んてきげん」のあたり)。ブリタニカとかそのへんから首を突っ込んで行きたい気はするのだが、まぁどれから読んでもすんなり理解できそうとも思えないのでどれでもいいやと思って買ってみた。どうせすぐ読むわけではないので、今後美本が100円で手に入ろうとも思えぬし、手元に置いておくことがきっと重要なのだ(いつでも読み始められるから)と考えてみたりする。650円。

アンドレ・ジッド『秋の断想』 辰野隆他訳 新潮文庫
贋金つくりみつかんねーのになんか見たこともないような本が見つかる不思議。350円。


以下100円。
安部公房『石の眼』 新潮文庫
長い戦いに勝ったんだ! みたいな気持ち。新潮文庫全部集まったんじゃないですかね。

アーサー・C・クラーク『幼年期の終り』 福島正実訳 ハヤカワ文庫SF
オチは知っているんだけど、そのオチが聞くだに魅力的(だにの使い方として正しいのかは疑問)であるもので、以前から読もう読もうと思っていてやっと手元に。

アーサー・C・クラーク『遥かなる地球の歌』 山高昭訳 ハヤカワ文庫SF
マイクオールドフィールドのソングスオブディスタントアースは持っているのに(でも俺が持ってんのこんなさわやかなジャケじゃない)読んだことがなかったというアレ。そんなアレやコレやが多過ぎる。

グレッグ・イーガン『万物理論』 山岸真訳 創元SF文庫
順列都市もまだ読んでないのに買って来るお馬鹿。だ、だ、だって、こんな厚い本がひゃくえんなんて! おかいどく! とおもったんですもの!

池澤夏樹『マシアス・ギリの失脚』 新潮文庫
これ面白くなかったらもう池沢夏樹読みませんから。やっと安値で発見。ハードカヴァーで読む羽目にならなくてよかったよかった(読んでもないのにめでたし的終わりに繋げようとする)。

プラトン「国家」上 藤沢令夫訳 岩波文庫
まぁこんな厚いもの読むのかという疑問はあるものの。安かったのでつい。

ジョージ・オーウェル『1984年』 新庄哲夫訳 ハヤカワ文庫
動物農場と迷ってまずこっちから。SF? ディストピア? よく知りませんが。

トマス・M・ディッシュ『M・D』上 松本剛史訳 文春文庫
見つけたので確保。ディッシュは一冊しか読んでない。まぁもちろんそれが面白かったから探していたわけではあるのだが、どこがどう面白かったのか説明しにくいところが面白いのかもしれない、という面白さなので、アレである。これはなんかサンタクロースとかの話らしい。

ボードレール『巴里の憂鬱』 三好達治訳 新潮文庫
散文詩と聞きまして。悪の華はやや苦手というか、何故そこまで評価が高いのか? な本(ランボーと並んで。そのうち別の訳にも手を出そうとは思っている)。

ヴァージニア・ウルフ『ダロウェイ夫人』 富田彬訳 角川文庫
灯台へが面白かったからね。予想通りでかい店には安値でごろごろあった。三冊くらいあった。短篇集とかオーランドーとか探さなければいけない本は多い。ところでこいつが文庫で出る(と言っても再刊だけど)後押しとなったに違いないと思われるある映画では登場人物のひとりのニックネームがダロウェイ夫人だったわけだが、イギリスでのヴァージニア・ウルフって(いまいちいい例えが浮かばないが*1漱石鴎外くらいに有名な作家なのかしらね。

*1:登場人物がタイトルになった有名作がそもそも思い浮かばない。人口に膾炙するような文芸作品の登場人物って貫一お宮くらいしか……。