サミュエル・ベケット『名づけえぬもの』 安藤元雄訳 白水社
2200円。ギャディス以来の高額なお買い物かな。まぁ1000円↑の古本ごっそり買ってる奴が何を言うかって感じですけど。モロイ三部作の三作目。失われた時を求めてをやっつけてから読もうと思っていたけど揃ったとなると読みたいなー。

「コーラン」上 井筒俊彦訳 岩波文庫
三冊900円。実は聖書は新訳のほうも福音書と黙示録くらいしか読んでおらず旧約もほとんど手を付けずじまいという読書家の風上にも風下にも川上にも川下にも上空にも地下にも置けないような奴なのだが買ってしまう。

ハックスリー『すばらしい新世界』 松村達雄訳 講談社文庫
300円。ハックスリーは邦題で損をしているような気がする。Brave New Worldはシェイクスピアの引用らしいのだけどPoint Counter Pointを恋愛対位法なんて気が狂ってるとしか思えん。

『ギリシア悲劇1 アイスキュロス』 高津春繁・他訳 ちくま文庫
350円。安、と思ったが古いので元値が安かったといういつも通りのアレ。喜劇も欲しいんですけど古本でも元より高かったりするんですよね。

ジャンニ・ロダーリ『ファンタジーの文法』 窪田富男訳 ちくま文庫
350円。いつぞや短篇集を読んだロダーリのファンタジー研究本。ファンタジーの研究なんて読んだこともないし、一冊にまとまるほどのものもあまりないような気がするので、どんなことが書かれているのだか結構楽しみであったりする。

『中野重治詩集』 岩波文庫
帯カヴァー50円。探そうとか言うと本当に見つかるという、本来とは逆であろう探し物の発見であったが、あっけなかったので逆にコメントも浮かばない。逆だから逆に、というのは文章としてどうだろう。


以下100円。
『論語』 金谷治訳注 岩波文庫
改訳前の旧版。id:zenzaは長い戦いの末ついに論語読みの論語知らずへとレヴェルアップを図るが……「だけど俺が読みたいのはほんとは易経なんだ!」……次回虚記“論語知らずの論語読み”へ続く!
というか四書五経を全部言えない俺ったら知識レヴェルが小学生ですよね。論語孟子(?)・大学・?、易・春秋・詩・?・?くらいの勢いですよ。そして何より読んでもない本の名前を覚えてるなんて奇跡とか思ってる俺が一番やばい。

ミラン・クンデラ『不滅』 菅野昭正訳 集英社文庫
100円だ! やった! みたいな。クンデラは二冊読んだ。三冊全部100円で買ってると思う。我ながら古本屋好きすぎじゃねぇかなと思っている。

『オコナー短編集』 須山静夫訳 新潮文庫
前々から面白いと聞いていたんだけど見つけるもの見つけるものボロばっかりで、これだけ落ちてんだからどっかに小奇麗なのもあるはずだろ! と探していたもの。まぁまぁのコンディション。賢い血も引き続き探索します。そっか南部の作家なのか。

ボリス・ヴィアン『うたかたの日々』 伊東守男訳 ハヤカワepi文庫
誰かほめてたなと思って。ヴィアンほかに訳されてるのあるんですか?(と思ったら全集出てるわ。一体僕はどんだけ無知なのよ)。

古井由吉『杳子・妻隠』 新潮文庫
ふと足を止めたらあったのでついでに。

トーマス・M・ディッシュ『いさましいちびのトースター』 浅倉久志訳 ハヤカワ文庫SF
M・Dが面白かったので。

ミシェル・ウエルベック『プラットフォーム』 中村佳子訳 角川書店
100円だったので買ってみる。ちくま文庫で出ていた『素粒子』が少々気になっていたので(ちくまって文庫で現代作家の小説出すイメィジがないもので)、ちょうどよかったと言うところ。

『ダライ・ラマ自伝』 山際素男訳 文春文庫
宗教怖い。でもダライ・ラマは怖くなさそう。ふしぎ! ということで自伝。たまに小説でないものが読みたくなる時期というのがあって、大抵は新書とか読んでごまかしているのだが、このへんにも手を出してみようかという。チベットってどうなっている(いた)のか興味がある地域ではある。