ジョン・バース『旅路の果て』 志村正雄訳 白水uブックス
450円。お求めやすい唯一のバース。どんな話かは知らない。しかし一体、僕はいつになったら酔いどれ草を読むのか? 

奥泉光『葦と百合』 集英社文庫
400円。最も面白い、ということになっている作品。絶版になると評価は上がるのであまり信用してはいけないのだが、メタミステリで法月綸太郎解説ときたら期待もしてしまうというもの。

キプリング『プークが丘の妖精パック』 金原瑞人 三辺律子訳 光文社古典新訳文庫
キプリングを面白いって言ってたのがジイドだったかアナトールフランスだったかボルヘスだったかそれとも、えーとエンデだったかカルヴィーノだったかその他のシュルレアリストだったかまったく憶えちゃいないんですが、あ、高橋源一郎だったっけ? やっぱり思い出せないんですけども、面白いと聞いちゃ放っておけない! てなわけで。卵のパックに妖精(ゼルダなんかのアイテムとして使うと体力回復みたいなやつ)がパッキングされている様を思い浮かべてしまったひとは、発想のレヴェルが僕と同程度に貧困です。カプセル怪獣を思い浮かべたひとは、中年に片足掛かってる可能性が高いです。もっとなんかこう自主規制な感じなのを思い浮かべたひとは、おそらくヲタです。シェイクスピアを思い浮かべたひとは独り勝ちですおめでとう。400円。あ、むしろ俺が何を言っているのかわからないほうが勝ちなのかもな……。

中野重治『本とつきあう法』 ちくま文庫
300円。筑摩さんが復刊してくださらないならわたくし自力で見つけますわ。ということでまず一冊。

夢野久作『氷の涯』 教養文庫 夢野久作傑作選II
300円。あぁこれ読むと創元のいらなくなっちゃうなぁ。解説のために買えってことか。

夢野久作『悪魔祈祷書』 教養文庫 夢野久作傑作選III
280円。なんだかんだで小栗虫太郎に続いて五冊集まってしまった。そのうち十蘭もまとめて手に入ったりするのかしら。

『ウィーン世紀末文学選』 池内紀編訳 岩波文庫
カール・クラウスってこちらのひとも一体何で知ったものやらよく憶えていないのだけど気になる詩人作家がおりまして、そうそう第三のワルプルギスの夜のひとね、ま、そのひとについて調べていて行き当たった言葉がこれ。ウィーン世紀末文化。肝心のカール・クラウスは高くてとてもじゃないが手は出ないわけで、何か一篇入ってもいるようだし手軽なところからまずは攻めてみようというアレ。250円。

エンリケ・アンデルソン=インベル『魔法の書』 鼓直 西川喬訳 国書刊行会 文学の冒険シリーズ
200円。聞いたことのない作者&タイトルなのだが、なんせ安かったもんで。著者はアルゼンチンのひと。ラ・プラタ幻想派を代表する短篇作家らしいんだけど、はじめて聞いたぜラプラタ幻想派。

『臨済録』 入矢義高訳注 岩波文庫
280円。鈴木大拙がこのほんはすげぇぞって言ってた。臨済ってのは坊さんの名前で、弟子が書いたその言行録。

『無門関』 西村恵信訳注 岩波文庫
320円。公案。いわゆる禅問答。

『墨子』 浅野裕一 講談社学術文庫
550円。去年くらいに映画も公開されていましたが、兵法家というわけではないらしい。墨家は、儒家と天下を二分するほど、主流といって差し支えない思想派閥にもかかわらず、乱世の中で突如消えてしまう、なんてミステリアスなおはなしもありまして、そのへんのことも気になります。ちなみに、どうやら全訳ではないみたい。

以下100円。

橋本治『ふしぎとぼくらはなにをしたらよいかの殺人事件』上 徳間文庫
動機が面白いとかどこかで言われていたんだったかと思う。何というか、今日は思い出せないことだらけで困るね。

神林長平『敵は海賊・海賊版』 ハヤカワ文庫JA
シリーズ一作目、のはず。と思っていたらこの前に短篇があるのか。三冊目くらいまで集めてから読むか、とりあえず読んでしまおうか迷う。