アポロドーロス『ギリシア神話』 高津春繁訳 岩波文庫
ギリシア神話の古典ヴァリアント(再話の語り手が違うんだからヴァリアントとは言わねぇよなぁ言うのかなぁ)を色々集めたい病に罹患。だけど同じ話を読むのに金がかかるのはイヤというわがままっぷり。気長にいきたいが、差異を感じられないほどうろ覚え状態では意味がないわけで、そのうちまとめ買いしはじめるかもしれない。300円。

コクトー『大胯びらき』 澁澤龍彦訳 福武文庫
バレエの180度開脚のことでエロい意味はないと思うが定かではない。まぁコクトーだからそういう意味でも驚きゃしないが。200円。これで文庫で手に入るのは……と思ったらまだまだ色々あるようで、絶版も含めるとかなり文庫に恵まれた作家なんだなと。

山口昌男『歴史・祝祭・神話』 中公文庫

『道化の宇宙』 講談社文庫
上150下200で確保。

ラシーヌ『フェードル アンドロマック』 渡辺守章訳 岩波文庫
まぁあれはあれであれだったのだが、ここで読んでおかないと読みそうにもなかったし、まぁあれを読んだのも何かの縁ということで。250円。

ロジャー・ゼラズニイ『ドリームマスター』 浅倉久志訳 ハヤカワ文庫SF
心理学の療法の一分野として、夢を自在に操るシェイパーという特殊技術者が存在する近未来世界。腕の良いシェイパーである主人公のもとに、盲目の精神医がシェイパーになるためおとずれる。その技術を使いこなすため、夢の中で視覚を与えてほしいと彼女は言うが……。ゼラズニイは重要なことをほんの少しだけしかもかなりさりげなく描くので、うっかりしていると解説を読むまで話の裏に気付かない。つまり落し物に気付かずうっかり先に進むタイプの俺には根本的に向いていない本なのだけど、まぁ僕が情報を見落としたからといって何か周囲に害があるわけでもないですからね読書の場合。220円。

ロバート・シルヴァーバーグ『ガラスの塔』 岡部宏之訳 ハヤカワ文庫SF
宇宙から送られてくる謎のパルス(まぁモールス信号みたいな点滅と思うとよい)に過剰反応して億万長者がガラスの塔を建てようとする話。なんでもタキオンを加速させるのに1.5キロくらいの高さの塔が必要だとか。あとアンドロイドとか。生物学上の息子と神話的被造物的意味での息子の確執とか。大体そんな感じ。300円。

マルセル・エーメ『マルタン君物語』 江口清訳 講談社文庫
アマゾンでは筑摩版しか見つからないが、マケプレではちくまじゃなく講談社文庫版だよというのもあるようなので珍しいというよりは単に古いだけか。まぁこのタイトルだと児童文学寄りの内容なんだろうなと見当をつけつつ。……と思ったら最初の短篇から登場人物を皆殺しにしてしまうおかげで仕事を干されつつある作家の話だった。なんだこれ。300円。

以下100円。
倉橋由美子『ヴァージニア』 新潮文庫
短篇集らしかったので。というか違っても100円なら買っちゃいますけども。

秋山瑞人『ミナミノミナミノ』 電撃文庫
面白いですよとの薦めにより。南の島と言えば聞こえはいいが、ど田舎の孤島でのボーイ・ミーツ・ガールもの。読み終えてから気付いたが、続きもので未完結で第一巻で作者は遅筆らしい。どうしろと。