スタニスワフ・レム『宇宙飛行士ピルクス物語』上 深見弾訳 ハヤカワ文庫SF
中古で見かけるどころか新刊書店からも消えてなくなりそうだったので確保。ここ三ヶ月、ディフェンスとこれともやしもんの7巻しか新刊購入していないのか俺は。古本屋好き過ぎだろ……。あ、蟲師最終巻も買ってたか。一昨年くらいはもうちょっと漫画読み漁ってたような気がするんだけど、老化してアンテナ弱くなっちゃったんですかね。はい、ここまで積んだ本の話ゼロです。


以下古本。
『ロシアの神話』 フェリックス・ギラン編著 小海永二訳 青土社
800円。ロシア昔話シベリア民話と読んでもさっぱり見えないロシアの神話、そこんとこどーなってるの? というわけで購入。果たしてヤガー婆(バーバ・ヤーガ)は神話由来なのか、それとも単なる鬼婆なのか!? 続報を待て!(なお番組内容は予告なく変更になることが……)。

サァディー『ゴレスターン』 沼英三訳 岩波文庫
400円。ペルシア(今のイランですね)でコーランに次いで有名な(だった、なのかも)書。詩、というか説話集っていうのかな。タイトルは薔薇園の意らしいのだが、その割に説教くさい話が多く、戒律の厳しいイスラム圏のものだけあって、要求される行動のレヴェルが高い高い。何故薔薇園なんてタイトルなのかは前書きに詳しく描かれています。

トルーマン・カポーティ『叶えられた祈り』 川本三郎訳 新潮文庫
220円。すっかり忘れていたがそういえば文庫になってたカポーティの遺作。失われた時を求めても読み終えたことだし(しかしいつ読み終えたのだかは忘却の彼方であり内容もまた然りである)、これで心おきなく読める。

秋山瑞人『イリヤの空、UFOの夏』4 電撃文庫
一冊全部エピローグのような印象。“事情が全く分からない主人公”対“知っているけど教えてくれない、けど立場的には味方よりの人々”間で、ヒロインを取り合うお話だったのだが、対立は崩れてしまっていて、コメディの裏にあった不穏な空気が、コメディパートにはすでになく、シリアスパートでは前面に出てしまっていて、なんだかどうにも終わりなんだなぁという感じ。よほど駆け足でやらないと終わらないんじゃないのかと思った説明はほんの数ページで終わって、そこに感心を通り越して感動するところだったが、話のクライマックスもざっくりどこかへ飛んでいて、やはり三巻の地下道(廃坑だっけ)あたりの息詰まるスパイごっこ(でもスパイしているのは主人公でもヒロインでもないサブキャラ筆頭のオッサン型高校生)なんかが盛り上がりどころで、このへんは全部まとめてエピローグなのではないかとの思いが拭い切れない。と言いつつ前三冊を読んでから間が空き過ぎて、続けて読んでもこう思うかと問われたらそのへんは疑問。150円。

E・M・フォースター『インドへの道』 瀬尾裕訳 ちくま文庫
タイトルは一向にそそられないのだが、EMフォースター面白いらしいんで安価に見つけて読んでみることに。100円。