トマス・ピンチョン『重力の虹』I II 越川芳明 佐伯泰樹 植野達郎 幡山秀明訳 国書刊行会 文学の冒険シリーズ
今年最後にして大物を釣り上げた気分。上下で4000円。下巻だけで時価6000円を越えていたりするのだから掘り出し物と言わずして何と言おうか!(テンション異常)。現代アメリカ文学を代表する大御所ピンチョンの代表作であり、ポストモダン文学のみならず20世紀文学の最高傑作のひとつに数えられる、が入手困難かつ噂によれば読むのも困難らしい一作。余談だが購入した日の帰りは雨がパラついていて、傘を持っていなかったものだから、ここ何年かで一番頑張って自転車をこいだ日になった。寝るまで夜じゅう疲れ切った感じだった(貧弱過ぎ)。しかし本が無事だったから何も問題はないと言えよう!(テンション異常)。

ロジャー・ゼラズニイ『伝道の書に捧げる薔薇』 浅倉久志 峰岸久訳 ハヤカワ文庫SF
350円。初期の短篇集らしい。探し方が悪いんだか運がないんだかよくわからないが、やっと三冊目のゼラズニイである。

ローレンス・ノーフォーク『ジョン・ランプリエールの辞書』上 青木純子訳 創元推理文庫
上下で350円。タイトルだけ見知ってたもの。安っ、と思って。どういう話かは全く知らない。帯のアオリが“エーコ+ピンチョン+ディケンズ+007!”だったので、重力の虹発見記念くらいの軽い気持ちで。

福永武彦『風土』 新潮文庫
100円。最初の長篇? これで新潮文庫で出てたのは全部手に入れたのかしら。あ、加田伶太郎は新潮からも出てたのか。これは別にいらんな持ってるし面白くな(略)。短篇集死の島は読むべきですよね。そういや、シベリウスは聴いたけど、死の島は聴いてないな。というかラフマP協くらいしか聴いたことが……。それやらラフマニノフの着想のもととなったベックリンの絵画は検索すれば(wikipediaあたりで探しても一応)見られます。ここまで風土の話ほぼなし。