あー、やっと追いついた。今後は買ったら即エントリを徹底していきたい。
年末なのでネット通販で本を買おうかと思ったのだが(なんだかんだと理由をつけて本を買うのは酒飲み心理と変わらない)、かえりみるまでもなく夏ごろ買ったアレであるとか、先々月買ったアレであるとか色々あるのでやめにした。一時期に比べれば買う量は減っているのだが、読むのも遅くなっていくばかりなのでなんとも。
ここ数カ月で一番驚いたのは本当に花のノートルダムが復刊しているのを本屋店頭で発見したときである。このぶんなら重力の虹が河出かちくまで文庫になる日も近い!(なら買わなくてもいいようなものだ)。そういえばゾロアスター聖典アヴェスターが欲しいので復刊か文庫化を切に願いたい。初詣などに行ったら僕の代わりに祈っておいてください(他力本願の神頼み)。図書館行けばありそうだけど、借りて読める気がしないのが考えもの。買うより該当ページ全コピーのほうが安そうってのが(違法)。学術目的であるとか何とか主張して切り抜ければ……。
年末は長々とした本を読んで年始も同じ本を読んでいるのが、すっかり年中行事に組み込まれたので、今年もうっかり水滸伝を読み始めていて、重力の虹を読むのはいつになるやらである。ところで水滸伝、前半が苦行のごとくつまらなかったのだが、あれはテンドン的な展開をコメディとして捉えるべきであって、そこで笑えない俺がおかしいのだろうか? 今はちょうど全体のまんなかあたりで、やっと妖術師と戦ったり面白くなってきたかなーというところ。長篇小説のパターンにのっとるならば、以下盛り上がり→中だるみ→主要人物が死ぬ→おまけ→なんとなく終わる、という感じであると思われ、読み終える前からこう言うのも何だが、残念な感じである。なんとかこの枠に収まらない破天荒な展開になればいいなぁ。
ちなみに水滸伝読み始める前から読んでいるゴレスターンは水滸伝の登場人物名がさっぱりおぼえられないため一時停止中である。薔薇園で今のところ一番面白かったのは(そういう読み方をする本ではおそらくない)、弟子「客人が多くて困ります。どうしたらいいでしょう」師匠「来た客が貧乏ならば金を貸し、金持ちならば金をせびりなさい。すぐに君の周囲には誰も来なくなるでしょう」というエピソード。これは笑った。身なりで一見して貧富がわからないと使えないけども、間違いなく誰も来なくなる。そうか金貸すのか。なるほどなぁ。これは13世紀ペルシアの話だけども、漱石の木曜会(や、マラルメの火曜会も?)のようにまとめて対応ではなく、全部切っちゃう潔さまでがなんだか面白い。
とりあえずはそんなところか。また何か思い出したら書き足しますね。何も思い出さない予定ですけど。