本日の次回予告。

文武百官はさきに集まり、蔡京がその場でいくさの話をしているのをみなが拝聴していた。ところが、そのなかのひとりの役人が、仰むいて天井の一角を見つめたまま、知らぬ顔をしている。蔡京はかっとなって、あわただしくその名を質した。まさに、一人隅にむかえば満座楽しまず、という次第。かくて蔡京がその役人の名を質したことから、やがて、天罡地煞(てんこうちさつ)をして軫翼(しんよく)に臨ましめ、猛将雄兵をして楚郢(そえい)を定めしむ、ということとは相なるのである。さて蔡京が質したその役人は誰であったか。それは次回で。

第百回 「水滸伝」下

そえい→地名。しんよく→星? そえいの方向をあらわしている。と、ここまでは注にある。てんこうちさつ(unicode文字だから化けたらゴメンネとしか言いようがない)が何なのかは読んでる自分もすっかり忘れていたが、108人の主役の方々ですね。正確に言うと……長くなるからやめましょうか。