カート・ヴォネガット『バゴンボの嗅ぎタバコ入れ』 浅倉久志 伊藤典夫訳 ハヤカワ文庫SF
380円。なんとかなった。SF的仕掛けがない短篇ばかりなので面白味には欠ける。タイムクエイクの断筆宣言後に出た本だけど、初期短篇を集めたものなので、著者いわく習作。習作と思って読めば出来が良いのが心憎いところですか。こういう短篇も書けたから、その他もろもろの傑作群を作り出せたのだろうなぁ。しかしヴォネガットってこんな一面もあったのね、という本であって、ヴォネガットを読みたいなぁと思って読むと求めていたものと違う気がする本だと思います。

アンジェイェフスキ『灰とダイヤモンド』上 川上洸訳 岩波文庫

上下で210円。ポーランド文学だってさ。タイトルに聞きおぼえがあったので買ってきたんだけど、作者名から露文だと誤解していたことを書いておこうか。そしてどこでタイトルを聞きおぼえたのかもわからない始末。俺の脳みそそろそろ換装したほうがいいんでねーの。映画版も見てないと思うのだけど、ほんとどこで知ったんですかね。