『唐詩選』上 前野直彬注解 岩波文庫

450円で三冊。誰が言っていたのか忘れたが漢詩ではこれが良い物らしいので買ってくる。唐の時代に作られたわけではなくて、ずっと後の時代に唐代の詩人の著作から編まれたものらしい。とはいえ、名前に聞きおぼえのある詩人でも、そのうちの誰が唐の人間なのかなんて僕が知っているわけがなかったので、ひとりひとり調べる気もないし本当でも嘘でもどうでもいいや。安かったから勢いで買っちゃったけど読むのかなぁこれ。

小林秀雄『近代絵画』 新潮文庫
180円。本居宣長も読まなきゃねと思うんですけど、その前に本居宣長自体を読まなきゃね。本居宣長って源氏物語のどっかの間にもう一冊くらい必要だろっつって偽古典小説書いたりしてるらしいですね(「手枕」現代語訳はネットでも読めるが原文は全集に当たらないとダメかな? 円地文子は文庫で持ってたらしいが)。本居宣長は江戸期の古典ヲタという偏見があって、読まず嫌いじゃないですけど避けて通っちゃってるのよね。ここまで小林秀雄の話無し。

ソール・ベロー『犠牲者』 太田稔訳 新潮文庫
150円。フンボルト読みたいんだけど安価どころか実本見たことないッス。でおなじみのソール・ベロウ。この本なんてアマゾンで取り扱ってもいない始末だよ。白水から他の訳者で出てるのが現役でまだ買える。だいたいこの日をつかめ以外店頭で初めて見る→買うという他に何もしていないわけで。なんで読み始めたんだっけ……ユダヤ人作家だからだっけ? まぁ奇妙な味に近いマラマッドとか全力でネタに走るロスあたりが面白いんだが、じゃあなんで買ってきたのか、と言われても売ってたからとしか答えようがないよねと思った。まあ下にあるジュネみたいな値段では買わないだろうと思われるので、値段が安かったからかもしれない。まぁこの値段で持ってない本見たら買っちゃうねという値付けとしては100円よりも購買意欲をそそる値付けと言って言えないこともない。などと意味不明の発言を繰り返しており詳細は不明。

ジャン・ジュネ『薔薇の奇蹟』 堀口大學訳 新潮文庫

650円。ノートルダムが復刊じゃなくて新訳発売したからといってめげたりしないぜっつーことでジュネ追加。復刊じゃなく新訳なんだから堀口大学の訳書が読めるという点でも競合他社に見劣りしないはず。とはいえノートルダムは訳文が古い感じでややつらかったね。あれ……? じゃあなんで買ってきたの? と問われても売ってたからとしか言いようが……はっ! デジャヴュ!