『金瓶梅』1234 村上知行訳 現代教養文庫
280、100、280、300だから合わせて1000円切ってるな。ちくま文庫版は今まで何度か見かけたが四冊揃い1900円が一番安かったから、それと比べるとまぁまぁ良い買い物。水滸伝の1エピソードをふくらませたものだけど、識者の話によれば、水滸伝よりよほど面白い、らしい。そろそろ中国文学長くて面倒くさいんだけど紅楼夢や何かもまだ読んでないしなぁ。あと西遊記ね。あれドラマやってたころに書店でおすすめコーナーに全10巻セットが置かれていて、まぁ誰かが買っていったのを見たわけではないけど、これは古本で手に入るんじゃないかと軽く考えてしまったが、未だに見ないね新版全巻揃。旧版はそれまでより揃ってるの見るかなーという気もするが、それまで探していなかったから目につかなかっただけかも。

R・A・ラファティ『どろぼう熊の惑星』 浅倉久志訳 ハヤカワ文庫SF

320。SF界の奇想短篇作家としては名実ともに最高峰にして作者本人はにこにこ笑う酔っぱらいみたいなイメィジが以前読んだ本(の訳者あとがきでの同僚作家の話)でついてしまったRAラファティラファティくらいになってしまうと、面白いを二周半くらい通り越してしまって、なんだか凄いけど面白いのかどうかよくわからない感じがする。しかしそれもまたサイエンスに限らずフィクションのたのしみのひとつではあるわけですけど。長篇も相当変な話らしく興味があるんだよね。

以下100円。

サローヤン『ロック・ワグラム』 内藤誠訳 新潮文庫

初めて見たので買ってしまう。未だにパパとかママとかベイビーとか読んでない。サローヤンって短篇作家じゃないの? 俺読んでんの長篇ばっかなんだけど。て言ってもまだ三冊目か。

ロバート・F・ヤング『ジョナサンと宇宙クジラ』 伊藤典夫訳 ハヤカワ文庫SF

名前に聞きおぼえがあったので購入してみる。短篇集。しかしまぁSFというよりふぁんたじいのような気もするよね。未来の人間が、読者から見れば未来である過去について懐かしい気持ちを抱いたりするようなそんなそれ。題材としては長篇にしたほうがスムースに感情移入できるのでは? と思わないでもないんだけど、短篇の時点でやや暇だなぁと詩情に乏しいわたくしなんぞは感じるわけでした。