それでも私はまだ本を買い続けるよ。

ジェラール・ド・ネルヴァル『火の娘たち』 中村真一郎入沢康夫訳 ちくま文庫
なかなか古本見つからなかったが700円で。幻想的詩人の小説集、だと思うたぶん。
京極夏彦『百器徒然袋――雨』 講談社文庫
名探偵榎木津礼二郎が活躍する短篇集。オンモラキが文庫化されるとのことで追いついておきましょうというアレ。550円。
乙一『失はれる物語』 角川文庫
半分くらいは読んだことがあるような気がするけどもとりあえず購入350円。
『ヘンリー・ジェイムズ短篇集』 大津栄一郎訳 岩波文庫
いざ探してみるとアスパンの恋文さえ見つからないヘンリー・ジェイムズ。創元の心霊ものも欲しいようないらないようなよくわからない感じで。講談社文芸から出てる厚いとか金色とかそういうのも読める気がしないけどどうなのそのへん。誰かちょっと読んで感想聞かせてよと思ったり思わなかったり。350円。
川上弘美『ニシノユキヒコの恋と冒険』 新潮文庫
薄いなぁ。まぁの文体で長篇なんて書かれちゃったらくらくらしそうだからこんなくらいが読みやすくて良いのかも。川上弘美は自分の中では毀誉褒貶かまびすしい作家で、それが作品によるものなんだか気分によるものなんだかよくわからないのが何とも。250円。
萩原朔太郎『郷愁の詩人 与謝蕪村』 岩波文庫
与謝蕪村の歌を朔太郎が解説してくれるという、いかにも何か授業のテキストに採用されそうな本なのだが、最近ある本で引用された部分を読んで、そんな偏見でもって読まないのはどうやら勿体無い本であるように思えたので購入。そもそも以前から疑問だったのだが、俺は何故積読カテゴリになると嬉々として動機を語りだすのか?(←こういう文章をノイズと言う) 200円。
以下105円。
『バガヴァッド・ギーター』 上村勝彦訳 岩波文庫 インド神話というかヒンドゥー聖典
菊池寛『父帰る・屋上の狂人』 新潮文庫 「屋上の狂人」なんて江戸川乱歩みたいなタイトルである。
武田百合子『日日雑記』 中公文庫 富士日記が有名な武田泰淳の妻の最後のエッセイ集。
小林泰三『玩具修理者』 角川ホラー文庫 ホラー大賞か何かを獲った作者のデビュー作入り短篇集。某大系筋のお話らしいと小耳に挟んだけどどうなんでしょう。そもそも大系についての知識がほぼないのですが……。
西澤保彦『解体諸因』 講談社文庫 デビュー作。SFじみてない話らしい。
福田和也『悪の対話術』『悪の恋愛術』 講談社新書 欲しいのは読書術だったはずなのだがまぁ仕方がない。