菜種梅雨ぶらりシリーズ18作目〜大菩薩vsサランボオ〜

さて二巻である。
前回も言ったが、もう出てこないだろうと思っていたやつが平然と再登場して話に関わってくるのだが、さっぱり必然性がわからない。というか、よくよく考えてみると、最初引用したあの序文からしてまったく理解できない。とりあえず投げ出すな、というメッセジだけ読み取って最後まで読む予定ではあるが、ぶっちゃけて言うとこれっぽっちも好みじゃない作品のような気がする。
一巻の解説だったか二巻の解説だったか忘れたが、宮沢賢治が愛読していたなんてことが書いてあった。仏教オタ同士なにか通じるところがあったのだろうか。まぁ賢治の仏教理解は独自のものとか聞いたような気がするけど。もしかしてこの小説は仏教に詳しくないと面白くないのだろうか。仏教なんてこれっぽっちも知らんぜ。
で、再登場の話に戻るのだが、というか、それぞれの人物が旅ばっかりしているのだが、それぞれの足跡を追っていくかと思えばそうではなくて、チームAの動向を語っているうちにすでにBはあちらへいて、Cはどう考えてもユビキタスです本当に(略)という感じなので、一体何を読まされているものだかわからなくなってくる。
ランボオブヴァールとペキュシェを読み終えたので勢いで読み出しただけで何の関連性もない(無論である)。ブヴァペキュばりに読み飛ばしていたら登場人物の名前がさっぱり憶えられず困る。そもそも地名と人名の区別が付かないのが、歴史ものを読むときにつらいところだよな。まぁ大菩薩峠ではそんなことはまったくないんだけどね。