おそらく四月ごろの。

カート・ヴォネガット・Jr.『モンキーハウスへようこそ』1 2 訳者たくさん ハヤカワ文庫SF
短篇集。ヴォネガットというとSFにしては売れているような印象だが、89年発行、で2008年第二刷であるのでこりゃ古書価格高騰でもしょうがねぇわといった感じ。バゴンボとかも買っとかなきゃなぁと思いはするのだが、まぁ、そのへんは、なんというか、何とかなるといいなくらいの気持でいきたいと思う。

伊坂幸太郎『死神の精度』 文春文庫
映画やるらしいのでネタバレされる前に。と思って買ったのも今は昔。映画の評判なんてついぞ耳にしなかったので本当は映画やるなんてのも妄想だったのかもしれない。

劉向 葛洪『列仙伝 神仙伝』 沢田瑞穂訳 平凡社ライブラリー
850円。何を思ったか高額なのについ買ってしまった。一体俺は仙人なんかに興味があるのだろうか、いやない。ないのか……。ないのになんで買っちゃったんだろう……。

ジェイムズ・ティプトリー・ジュニア『老いたる霊長類の星への賛歌』 伊藤典夫 友枝康子訳 ハヤカワ文庫SF
310円。タイトルだけ知ってる。短篇集。数冊購入してまだ長篇に当たってないというのは運の問題なのかね? それとも短編作家なのかしらん。ま、どうでも良いっちゃ良いんだけど。しかし老いているのは霊長類なのか星なのか“霊長類の星”への賛歌なのかそれとも霊長類が“星への賛歌”を歌い上げているのだか何だかどうとでも取れるようなタイトルである。

『シベリア民話集』 斎藤君子訳 岩波文庫
300円。ロシア民話を購入した数日後、同じお店を訪れてみるとほとんど売り捌けてしまった民話集だが、何故か残っていたので購入。数日前に見落としていたのか、捌けた棚スペースに補充されたのか定かではないが、手に入ったのはラッキーである。ところでこれ、元本があって翻訳したのでなくてオリジナルなの?

ウォーカー『箱舟の航海日誌』 安達まみ訳 光文社古典新訳文庫
220円。特に考えもなしに購入。読み易さを心掛けているおかげか古典新訳文庫はラノベというか児童書感覚で読めるので、疲れているけどそれを自覚して鬱屈した気分にならないようにアルコールを入れながら読み飛ばすのに大変向いている。

井上光晴『胸の木槌にしたがえ』 中公文庫
レアっぽかったので購入。あまり読む気はない。では何故買うかというと、同世代の作家の解説なんかで評論家が他作家の作品を引き合いに出していたとき、偶然持っていたりしたら読むのである。図書館で書庫から全集を引っ張り出してきてもらうほどではないけども、ちょっと目を通してみたいなという場合などに手元にあると便利程度の意味。でもまぁなければないで諦めて図書館に行くか存在を忘れるかなので無駄遣いと言えば無駄遣いである。べつにいいじゃねーか100円くらい無駄遣いしたって。

三遊亭円朝『牡丹灯篭』 岩波文庫
むしろ有名なのは、シンケイというのは神経のことでどうのこうのと前口上が入る真景累ヶ淵のほうだろうと思うのだが、何故かこちらが手に入る。手に入ったものから読めばいいよね。これも100円。