伊坂幸太郎『魔王』 講談社文庫

350円。突然作風が変わっていて驚く。割に暗くて息苦しい感じの話。前半は。あ、中篇二本立ての本です。ユーモアらしいユーモアも、伏線らしい伏線も、ない。出来事はいくつかあるものの、展開と呼べるような展開もなく、文章の軽さだけは残っているのですいすい読めるが、これといったところもないまま読み終わってしまう。あれ? 旧来の作に比べて面白くないというわけでは別になくて、ただ褒めるところが全く見当たらない大変珍妙な小説。過渡期の作となればいいけど、これで完成形ならふつーに失敗作としてとらえてオッケーだと思います。

レーニン『帝国主義論』 角田安正訳 光文社古典新訳文庫

260円。読んでみたいと思いつつ手を出せないでいた赤っぽい関連の本のような。まぁ何でも読んでみようぜ。このへんのひと全然わからんしね。

笹沢左保『人喰い』 双葉社 日本推理作家協会賞受賞作全集14

100円。これはまぁ安かったから。笹沢左保は何冊か読んだが読んでいないと信じてるよ。正直一冊も記憶に残ってないです。あ、崖の柵の木が腐ってて、ってのはおぼろげに……(リンクがないということは作品名不明ということである)。まぁ忘却しているなら二回読もうが百回読もうが新鮮なネタだよ(昨日と同じ話を使いまわす)。そもそもタイトル確認せず買ってきてるしどうでもいいのかもしれん(背表紙には作者名と第何回受賞作かってことくらいしか書かれていないので100円の棚から急いで抜き出していったりするとタイトル確認していないことに帰ってきてから気づくことになるのだ)。読んだタイトルは「〜〜の〜〜」みたいな感じだったと思うので読んだことはないと思うんだけどなぁ。しかし読んだことを完全に忘れていて、読んでも過去に読んだ事実を思い出さなかったら読んでいても読んでいないのと同じような気もするし、あれ、これってさっきも言ってなかったけ……この文章長いけど一体何が言いたいのか全然わかんねーんですけどほんと誰かこいつなんとかしてよ。