E・サバト『トンネル』 高見英一訳 国書刊行会

おそらく去年(2008年……)読んだ本で最も面白かったのはエルネスト・サバト『英雄たちと墓』だった。ので買いました。2500円+送料と、古書通販で安かったのも購入を後押しした一因ではある(注文後冷静になってみると他所での価格と比べて安く思えるだけで、本一冊の値段としては高価であるような気もしないでもない。今もっと安く出品あるしなあ)。ストーカーの話とかいう噂。サバトはこの二冊の後にも一作は長篇があると解説にあったのだけど、訳されないのかなぁ。ウィキペディア英米語)の記事見た感じではその後も発表作なしなのか、とも思うがエッセイらしき本は結構出てるみたい。しかしスペイン語は一語たりともわからないから表紙を見てもさっぱりである。洋書検索ではたくさんひっかかるけど、英訳ですらないのではスペイン語の辞書を買うところからはじめないといけないわけで、もうあれだわ、スペイン語の勉強を老後の楽しみに今日から生きていきますとしか。『英雄たちと墓』についても何かエントリ書きたいと思っておりますよ。みんなもサバト読んで、復刊! とか翻訳推進! とかむしろ俺が訳す! みたいな展開を所望いたす次第でござる。なんだか読んでしまうのがもったいなくて、まだ手つけてない。エッセイも一冊訳されているようだしそれも買おうかなー。