届いた。

ジョン・ケージ『小鳥たちのために』 青山マミ訳 青土社
ジョン・ケージといえば代表的な曲はおそらく四分三十三秒ということになるのだろうね。まぁ俺も欲しくてCD探したりしたし、持ってるし、聴いてる間地味に楽しくてたまらないし、別に異論はないんだけど、あれだけで判断しちゃいけないのよやっぱ。だいたい誤解されがちなのだが、あれは無音であることに意味があるんじゃなくて、奏者が楽器を鳴らさなくても音はある、という点で音楽として成り立っているんですよね。もちろん、あんなのは音楽じゃない、一種のパフォーマンスだ、という見方でも俺は別に全然オッケーだと思いますが。まぁ他も『易の音楽』とかマトモじゃなさそうなものばっかり話題になりますが、サティを敬愛していたらしくヴェクサシオン初演者のひとりでもあるし、プリペアド・ピアノものは旋律からして全く月並みに(使い方を間違ったダブルミーニング)美しいし。聴かないなんてもったいない気がするよね。聴きもせず貶めるなんてのは論外。
まぁ参考に置いておこうかYouTube

デレク・ベイリー『インプロヴィゼーション 即興演奏の彼方へ』 竹田賢一・斉藤栄一訳 工作舎
フリージャズ、というよりは、即興演奏家と言ってしまったほうがいいのかもしれないデレク・ベイリージョン・ケージは偶然性を譜面に取り入れたり(これは何もケージが初めてやったことじゃないんだよね。やりかたがちょっと他とは変わっていたからかネタによく挙がるけど)、あるいは演奏者の意思で演奏するタイミングや順番を変えても良い、って音楽を作っていたわけなんですが、ベイリーは譜面になんて残さない。一回きりの演奏が全て。
で、上のを探したついでに見つけたのでこれも参考にderek bailey - YouTube。これはどれだけ説明するより聴いてしまうのが早いよ。たぶんこれはかなり弾いているほう(個人的にはもっと音の隙間があるような印象だった)。