2008-01-01から1年間の記事一覧

ジョルジュ・バタイユ『青空』 天沢退二郎訳 晶文社 400円。たぶん別タイトルで文庫も出ているのだが、訳者で選んだ。解説が2ページしかないのが悲しい。そろそろ小説以外の著作も読んでみないとなぁ。中村恵里加『ダブルブリッドX』 電撃文庫 前作から四年…

ここ一週間、じゃねぇな、二週間ほど自分を見失っていたらしく、雨の降りしきる夕暮れ時に傘も持ってないのに古本屋で買い物をしてみたり、本を濡らしてページがバキバキ音を立てるようになってしまったり、読もうと思った本がどこにあるのかわからなかった…

ラシーヌ『ブリタニキュス ベレニス』

あなたの非道ななさりようを、恨んで誓いを立てますなら、無惨にも、死にゆく前に、ベレニスが、あなたのもとに、非業の最期の仇を討つ頼りを残していきますならば、仇討の潜むその場所は、酷いあなたのお心の内。p257 浅ましいことを! どんな言葉を言えば…

梅雨入りしたおかげで涼しい。夜だけだが。自転車でのイヤフォン禁止でもう引きこもるほかにどういった行動も選択しにくい昨今だが、雨が降っていればバス代をケチらない言い訳ができるのでそれはそれで。あとは六月なので何も書くことは無いです。

朔日といえば先月などは休日のことを思って鼻歌まじりに古本屋を見てまわるくらいの存在だったというのに、今月ときてはまさしく憂鬱という他ないような5月32日同然の駄日である。ということは5月は81日まであるということだろうか。それとも5月は80日で終わ…

五月のような気がするが少ないので実はもっとあるかもしれない。

アミン・マアルーフ『アラブが見た十字軍』 牟田口義郎 新川雅子訳 ちくま学芸文庫 390円。コーラン読み終えたのでもう少しアラビア世界を眺めてみようというあれ。倉橋由美子『人間のない神』 新潮文庫 どうも絶版な気がしたし、買い逃すと読みたくなっても…

おそらく四月ごろの。

カート・ヴォネガット・Jr.『モンキーハウスへようこそ』1 2 訳者たくさん ハヤカワ文庫SF 短篇集。ヴォネガットというとSFにしては売れているような印象だが、89年発行、で2008年第二刷であるのでこりゃ古書価格高騰でもしょうがねぇわといった感じ。バゴン…

たぶん三月の。

アルフレッド・ベスター『虎よ、虎よ!』 中田耕治訳 ハヤカワ文庫SF 50年代SFにおけるだけでなくオールタイムでもベストに推される超有名作。なのに読んでなかったので復刊を期に購入。タイトルはウィリアム・ブレイクの詩から。でもTiger! Tiger!と虎よ、…

ほとんど二ヶ月丸々休んでいるようなものであるわけでなかなかあれだなーと思えども思えども我が暮らし楽にならざりぢっと手を見る二ヶ月休んだ割に積読もそれほど溜まってないしどうしたもんだかなー。うーんまぁなんとかしたいなーとは思っているのだけど…

先月はどうにもどうしようもない日々が続いて続いて、とりあえず明日明後日くらいからまた色々とあるのですが、それにしたところで月一更新はどうだよそりゃあヤル気が無いって思われても仕方がないよ春眠暁をおぼえないはずなのに寒くて寝てる場合じゃない…

あ、こんにちは。二週間くらい音沙汰がないなんて日常茶飯事ですが、いやしかし日常茶飯事というのは日常的に行なわれている飯とか茶のようなことっつーことであるわけで二週間音沙汰が無いなんていう長いスパンの出来事には使わないというか使えない言葉な…

『韓非子』上下 町田三郎訳 中公文庫 何故岩波が四冊でこちらは二冊なのか。白文と読み下しが付いていないからだと思います。今のところ中国語を勉強する予定も漢詩を作る会に参加する予定もないので、原文はいらない。上300下600。依井貴裕『夜想曲』 角川…

サミュエル・ベケット『ゴドーを待ちながら』 安堂信也 高橋康也訳 白水社 ベスト・オブ・ベケット1 やっと購入。700円。これを読まないことには夷狄も読めないじゃないか。読むかどうかは別として。ところでこの本、ゴドー一篇しかはいっていないんですね。…

あ、リニューアルしたおえかき機能で遊んでる場合じゃなかった。

もう情報聞いただけでテンション下がってくるほど素晴らしく下方向への偏りが大きいポーティスヘッド、とかいう話も何日か前からしようと思ってたんですけど、とりあえずリンク貼るだけ貼っときますね。 Portishead 10年ぶりの新作遂に!|HMV&BOOKS online…

訃報

ああ昨日は訃報も書かなきゃいけなかったのにすっかり呆けていました。 http://www.cnn.co.jp/showbiz/CNN200802190036.html アラン・ロブ=グリエが18日に85歳でお亡くなりになったそうで。

葦と百合が面白かったんでグランド・ミステリーを読んでいる。その前は積んであったSFを片付けていた。いろいろ言いたいのだがネタバレにならない範囲を逸脱しないといけないようなので、もう少し考えてからにしようかと。葦と百合を読んでわかったことがひ…

行動圏内に新しく古本屋ができていたので行ってみた。300mくらい離れているが、元々あったもののサブ店舗らしい。泡坂妻夫『奇術探偵曾我佳城全集』 講談社 300円。値札の数字が間違ってるんじゃないかと三度ほど眺めてからレジへ持って行った。だってまぁ30…

そうそう、冬眠の季節だからね(だから何だと言うのか)。

ジョン・バース『旅路の果て』 志村正雄訳 白水uブックス 450円。お求めやすい唯一のバース。どんな話かは知らない。しかし一体、僕はいつになったら酔いどれ草を読むのか? 奥泉光『葦と百合』 集英社文庫 400円。最も面白い、ということになっている作品。…

ウラジーミル・ナボコフ『ニコライ・ゴーゴリ』 青山太郎訳 平凡社ライブラリー 年末くらいに復刊するとかしたとか聞いていたのだが本屋に行けども行けども一向に思い出さずやっと買って来る。というか、平凡社ライヴラリの棚が文庫コーナーから離れているの…

あ、やっぱ今日無理。二冊だけで勘弁して。

チボー家読了。登場人物たちがあまりにも作者から与えられた役割でしかないので、進めど進めど面白からず、どんどんうんざりの度が深まるばかり。一見救いのないような話だが、そうでもないあたりもなんとも言えない。同時代〜実存主義のフランス文学者の言…

冷静になってみると年明け以降の発言は脳が沸いてたとしか思えん。というか先31日からか。生き恥晒すのは実生活だけにしてもらいたいものだ。TMVの新譜がまた妙な中毒性があってとかいう話は明日でいいですか。しなくてもいいですか。そうですか。 チボー家…

史記読み終わったよー。おつかれー。て、まぁこれだけゆっくり読んでんで、疲れるほどのこともなかったんですが。史記はエピソードごとに話がまとまっていて、読んだやつでは「表」が省略されてたんで、各エピソードの時間的前後関係がよーわからんのだけど…

今日はどうも頭痛であれだ。 ごくごく個人的な話をするのだが、暖房器具が苦手である。石油ストーヴ、ガスストーヴ、エアコン、ハロゲンヒーター、どれもつけていると頭痛がしてくる。 そんなわけで、寒い。もう寝る。 さて史記だが、中巻である。もうすぐ世…

あ、DVD欲しい! って昨日までだったやん。DVDは欲しいがそもそも再生装置がパソコンしかねーから見ないし別にいいか。見ないのに欲しいとかコレクタか。物欲の権化か。ベスト3とかやるほど映画も知らんしな……。えー、史記ですが、世家に入りました。ので、…

スタニスワフ・レム『宇宙創世記ロボットの旅』 吉上昭三・村手義治訳 ハヤカワ文庫SF すっかり忘れていたが先月の初めくらいに、ヴォネガットの横でひっそり復刊していたのを買って来る。ところでエデンも砂漠の惑星も読んだのに、ソラリス読んでない俺って…

さみゅえるべけっともろいさんぶさく

モロイを読んだ。二部構成なのだが、特に前半、さっぱりわからん。ジョイスの弟子によるシュール系カフカという浅い読み。でたらめっぷりが面白くて、にやつきながら読んでしまうのは我ながらどうかと思うが、別ににやついている自分を延々見せられ続けるよ…

年始くらい暇なんだから毎日エントるぜと思っていたことを、今はなつかしく思い出しています。