2009-01-01から1年間の記事一覧

竹本健治『せつないいきもの』 カッパ・ノベルス300円。狂い咲く薔薇を君にのほうが古いみたいですね? 牧場智久シリーズがまた出ていたなんて知りませんでした。まぁしかし牧場智久が出てくるとどうもラノベっぽくなっていかんよね、と思う。今回は挿絵もそ…

今日も本の話の予定だったがアマゾンの検索の調子が悪くてエントリが出来上がらないので、昨日話したウラル・アルタイ族が時代遅れであることの説明をしようと思います。 >フィンランド-ロシア北西部-アラスカに住む ってのは、ウラル語族なんですね。住む…

『カレワラ』上下 リョンロット編 小泉保訳 岩波文庫フィンランドの神話。えー少し前に読んだ『ロシアの神話』で、フィンランド-ロシア北西部-アラスカに住むウラル=アルタイ族(今ではこの言い方自体時代遅れみたいですけど)ってのが取り上げられていて、…

ドノソ『夜のみだらな鳥』 鼓直訳 集英社 世界の文学 送料込1800円なら買うよね。買う買う。リョサの緑の家や世界終末戦争と並んで、「こんだけ有名なんだし古書価格高騰だしそのうち再販されんだろ」と思ってんのに一向にされないことで名高い気がするホセ…

プラトンの国家を読んでいたら時間が大量に消えたような気がするが、そもそも時間が大量にあったなんてこと自体が幻だったんだよ。 そんなわけでローマ帝国衰亡史は読み終わるどころか進む気配すら見えないんですが、相変わらず本を買い増しております。本棚…

『ホメーロスの諸神讃歌』 沓掛良彦訳 ちくま学芸文庫結局購入。ホメーロスの、とされているけど全部偽作なのかな。神話を含んでいるのは四大讃歌だけで、岩波にも訳があるんだけど、せっかくなので厚いのをチョイス。というか、岩波文庫は店頭で見かけなか…

奥泉光『プラトン学園』 講談社文庫400円。面白いと絶賛するほどでも、わざわざ悪いところを探してくるほどでもない大変びみょーな作品。孤島の学園に赴任してきた新任教師が、前任者の死の謎や色恋や学園の秘密をどうこうする話のような気もするが、そうで…

エドワード・ギボン『ローマ帝国衰亡史』910 中野好之訳 ちくま学芸文庫9がアマゾンで品切れになって、“ショッピングカートの商品”から“カートに保存した商品”へ強制移動させられたので古書通販で確保。古書通販で確保するなら別に急がなくてもいいようなも…

なんとなく一ヶ月ぶんの記憶がないような気がしていたけどゴールデンウィークじゃないってことは失われた記憶はなかったんだね(ややこしい)。 ここ何日かは安吾を読んでいたんだけど、積み安吾が消化されちゃったのでまたとりとめなくやっていきます。

ヒュギーヌス『ギリシャ神話集』 松田治 青山照男訳 講談社学術文庫ルキアーノス『神々の対話 他六篇』 呉茂一 山田潤二訳 岩波文庫ヘシオドス『神統記』 廣川洋一訳 岩波文庫ギリシア神話読むぞ! という気持ちのあらわれ。あと持っているのはブルフィンチ…

ゴーチェ『死霊の恋 ポンペイ夜話 他三篇』 田辺貞之助訳 岩波文庫 怪奇幻想作家として名高いような気がするけど読んだことのないテオフィル・ゴーティエをやっと入手。反ロマン主義でボードレールに悪の華を捧げられたり、その序文を書いたりしているようで…

高橋源一郎『私生活』 集英社インターナショナル 1999〜2003まで月刊プレイボーイの連載をまとめたもの。で、もちろん雑誌に離婚の経緯をくだくだしく書くわけがなく、普通に単なるこれといった面白みもないエッセイである。話題は散歩、読書、音楽、庭の植…

あいうえお作文で……ふむ。どうせ五文字なら五七五七七のような縛りを入れたほうが面白そうだが思いつかないわけだこれが。そもそも「え」で始まる言葉に心当たりがあまりない(それこそ辞書を読め)。エリンギ? ああ駄目々々。んなこと考えてるより積読消化…

ローレンス・ノーフォーク「ジョン・ランプリエールの辞書」

陰謀論的展開を期待していたわけだが、裏切られる。 あらすじは省略。タイトルになっている辞書は実在する。ので、ジョン・ランプリエールも実在していた。ということは、歴史改編もののミステリなんですね。作中でも、かなり変わった経緯から、ジョン・ラン…

というわけで、水滸伝読み終えたよー。下巻になって読むのが早くなったのは、これ以上新キャラが出ない! という状況になったからだと思われます。最後の戦いはねぇ、ひとが死ぬ死ぬ。数名の名前憶えてる奴に死なれると、誰が誰だかわからなくなって困るなぁ…

本日の次回予告。 そこへ神行太保の戴宗が宋江を訪ねてきて、座談のおり、ある話をいい出した。そのことから宋公明は、生きては鄲城県の英雄となり、死しては蓼児洼(りょうじわ)の土地(土地神)となるにいたるのである。まさに凛々たる清風は廟宇に生じ、…

本日の次回予告。 文武百官はさきに集まり、蔡京がその場でいくさの話をしているのをみなが拝聴していた。ところが、そのなかのひとりの役人が、仰むいて天井の一角を見つめたまま、知らぬ顔をしている。蔡京はかっとなって、あわただしくその名を質した。ま…

後藤明生『カフカの迷宮 悪夢の方法』 岩波書店 作家の方法 500円。年明け早々面白そうなのを。“作家の方法”ってシリーズ名ぽかったので検索してみると何冊かひっかかったんだけど、こちらの本なんかは白水uブックスで復活している。ということは……とか考え…

今日の次回予告。 「兄貴、くよくよすることはありません。紙を何枚か使うだけで、あの城はたやすく手に入れることができます」 という。宋江はあわただしくたずねた。 「軍師、それはいったいどういう策なのです」 そのとき呉用はあわてずさわがず、二本の…

現行の岩波版が全10冊なので、目標はそのくらいだったのだが、11日になっても読み終わってないということは失敗したんですね(あ、これ昨日書いたんです)。いや、だって持ち歩けないしねあんなん。あんな黄色いの。あ、水滸伝の話です。一応三冊組の下巻に…